方針
一の位だけを状態として扱う。(1)は2回の36通りを直接数え,0,1,2になる場合をそれぞれ列挙する。(2)は次の1回で一の位1を作れる前状態と出目の組だけを拾う。(3)は一の位を,積が2でも5でも割り切れない場合と言い換える。(4)は一の位5になる条件を「全ての出目が奇数で,少なくとも1回は5が出る」と読み替え,余事象を使って求める。
解答
(1)
2回の出目は順序を区別して36通りである。一の位が0になるには,一方が5,他方が偶数であればよい。順序を考えると 通りなので である。
一の位が1になるのは だけであるから である。
一の位が2になるものは の6通りである。したがって である。
(2) 回後の一の位に,次の出目を掛けて一の位1になる場合を考える。出目が1なら前の一の位が1,出目が3なら前の一の位が7であればよい。出目2,4,5,6では一の位1は作れない。よって である。
(3)
積の一の位がのいずれかであることは,積が10と互いに素であること,すなわち2でも5でも割り切れないことと同じである。1から6までの出目でこの条件を満たすのは だけである。したがって回すべてで1または3が出ることが必要十分条件であり, である。
(4)
積の一の位が5になるには,積が5で割り切れ,かつ2では割り切れない必要がある。したがって各回の出目はすべて奇数であり,そのうち少なくとも1回は5が出なければならない。
すべての出目が奇数である確率は である。この中で5が一度も出ない場合は,各回の出目が1または3に限られるので,その確率は である。よって である。
総評
難度5、計算量5。目安時間は16分程度で,一の位の状態分類と余事象処理を組み合わせる問題である。(1)から(3)は文系第3問と同じ構造で,順序を区別した数え上げと,を10と互いに素な一の位として見ることが要点である。(4)では,5が出るだけでは不十分で,偶数が1回でも出ると一の位は0側へ移る。全出目が奇数であることを先に押さえ,そこから5が出ない場合を引くと整理しやすい。