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名古屋大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 確率・場合の数理系数学 第4問(a)(選択)

【選択問題】 
第4問は、(a)、(b)のうち1題を選択する。

(a) 
さいころを投げると、1から6までの整数の目が等しい確率で出るとする。
さいころを n(n=1,2,3,) 投げるとき、
出る目の積の一の位が j (j=0,1,2,,9) となる確率を
pn(j) とする。

(1) p2(0)p2(1)p2(2) を求めよ。

(2) pn+1(1) を、pn(1)pn(7) を用いて表せ。

(3) pn(1)+pn(3)+pn(7)+pn(9) を求めよ。

(4) pn(5) を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安16

確率場合の数 状態分類数え上げ確率漸化式

方針

一の位だけを状態として扱う。(1)は2回の36通りを直接数え,0,1,2になる場合をそれぞれ列挙する。(2)は次の1回で一の位1を作れる前状態と出目の組だけを拾う。(3)は一の位1,3,7,9を,積が2でも5でも割り切れない場合と言い換える。(4)は一の位5になる条件を「全ての出目が奇数で,少なくとも1回は5が出る」と読み替え,余事象を使って求める。

解答

(1)

2回の出目は順序を区別して36通りである。一の位が0になるには,一方が5,他方が偶数2,4,6であればよい。順序を考えると 23=6 通りなので p2(0)=636=16 である。

一の位が1になるのは (1,1) だけであるから p2(1)=136 である。

一の位が2になるものは (1,2),(2,1),(2,6),(6,2),(3,4),(4,3) の6通りである。したがって p2(2)=636=16 である。

(2) n回後の一の位に,次の出目を掛けて一の位1になる場合を考える。出目が1なら前の一の位が1,出目が3なら前の一の位が7であればよい。出目2,4,5,6では一の位1は作れない。よって pn+1(1)=16{pn(1)+pn(7)} である。

(3)

積の一の位が1,3,7,9のいずれかであることは,積が10と互いに素であること,すなわち2でも5でも割り切れないことと同じである。1から6までの出目でこの条件を満たすのは 1,3 だけである。したがってn回すべてで1または3が出ることが必要十分条件であり,pn(1)+pn(3)+pn(7)+pn(9)=(13)n である。

(4)

積の一の位が5になるには,積が5で割り切れ,かつ2では割り切れない必要がある。したがって各回の出目はすべて奇数1,3,5であり,そのうち少なくとも1回は5が出なければならない。

すべての出目が奇数である確率は (36)n=(12)n である。この中で5が一度も出ない場合は,各回の出目が1または3に限られるので,その確率は (26)n=(13)n である。よって pn(5)=(12)n(13)n である。

総評

難度5、計算量5。目安時間は16分程度で,一の位の状態分類と余事象処理を組み合わせる問題である。(1)から(3)は文系第3問と同じ構造で,順序を区別した数え上げと,1,3,7,9を10と互いに素な一の位として見ることが要点である。(4)では,5が出るだけでは不十分で,偶数が1回でも出ると一の位は0側へ移る。全出目が奇数であることを先に押さえ,そこから5が出ない場合を引くと整理しやすい。

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出典: 名古屋大学 2009年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。