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名古屋大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

数字の2を書いた玉が1個,数字の1を書いた玉が3個,数字の0を書いた玉が4個あり,
これら合計8個の玉が袋に入っている。以下の(1)から(3)のそれぞれにおいて,
この状態の袋から1度に1個ずつ玉を取り出し,取り出した玉は袋に戻さないものとする。

(1) 玉を2度取り出すとき,取り出した玉に書かれた数字の合計が2である確率を求めよ。

(2) 玉を4度取り出すとき,取り出した玉に書かれた数字の合計が4以下である確率を求めよ。

(3) 玉を8度取り出すとき,次の条件が満たされる確率を求めよ。

条件:すべてのn=1,2,,8に対して,
1個目からn個目までの玉に書かれた数字の合計はn以下である。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

確率場合の数 数え上げ、余事象、条件付き確率

方針

戻さずに取り出すので、(1)(2) は取り出す集合を組合せで数える。(1) は和が2になる組を (2,0)(1,1) に分ける。(2) は4個の和が最大になる場合を考えると、和が5になるのは 2 の玉1個と 1 の玉3個を全て取る場合だけなので余事象が速い。(3) は途中までの和 n を、数字2の玉の個数 u と数字0の玉の個数 vuv と言い換える。数字2の玉は1個だけなので、条件が破れるのは2の玉が0の玉4個より先に現れる場合だけである。

解答

(1)
2度取り出すとき、取り出される2個の組は全部で 8C2=28 通りである。数字の合計が2になるのは、次の2通りである。

まず、数字2の玉1個と数字0の玉1個を取り出す場合は 14=4 通りである。次に、数字1の玉を2個取り出す場合は 3C2=3 通りである。したがって有利な取り出し方は 4+3=7 通りであり、求める確率は 728=14 である。

(2)
4度取り出すとき、取り出される4個の組は全部で 8C4=70 通りである。数字の合計が4以下でない場合、すなわち5以上になる場合を考える。

袋の中の正の数字は、数字2の玉1個と数字1の玉3個だけである。したがって4個取り出したときの合計の最大値は 2+1+1+1=5 である。和が5になるには、数字2の玉1個と数字1の玉3個をすべて取り出すしかない。これは1通りである。

よって和が4以下である確率は余事象を用いて 1170=6970 である。

(3) n 個目までに取り出した数字2の玉の個数を u、数字0の玉の個数を v、数字1の玉の個数を w とする。このとき n=u+v+w であり、n 個目までの数字の合計は 2u+w である。条件は 2u+wu+v+w であるから、これは uv と同値である。

数字2の玉は1個しかないので、u は0または1である。数字2の玉がまだ出ていない間は u=0 であり、条件 uv は必ず成り立つ。問題になるのは数字2の玉が初めて出た瞬間であり、その時点でそれ以前に数字0の玉が1個も出ていないと、u=1,v=0 となって条件が破れる。

したがって条件が満たされることは、数字2の玉1個と数字0の玉4個の計5個の中で、最初に現れるものが数字0の玉であることと同値である。この5個の相対的な順序は等確率であり、最初に現れる玉が数字0である確率は 45 である。よって求める確率は 45 である。

別解

解法2

方針

(1) (2) は順序を区別する逐次確率でも確認する。(3) は条件が初めて破れる取り出し方を、数字2の玉の直前に数字1の玉が0個、1個、2個、3個並ぶ4つの互いに重ならない場合へ分け、失敗確率を直接足して余事象をとる。

解答

(1)
和が2になるのは、数字2と数字0を1個ずつ引く場合、または数字1を2個引く場合である。順序も含めると、その確率は1847+4817+3827=17+328=14である。

(2)
4個の和が4を超えるのは、数字2の玉1個と数字1の玉3個をすべて引く場合だけである。この4個の集合が選ばれる確率は、8個から4個を選ぶ全70通りのうち1通りだから、求める確率は1170=6970である。

(3)
条件が破れるのは、数字2の玉を引いた時点で、それまでに数字0の玉を1個も引いていない場合である。数字2の前に現れる数字1の個数は0個から3個までなので、失敗確率は互いに重ならない4場合の和18+3817+382716+38271615=35+15+5+1280=15である。したがって条件を満たす確率は115=45となる。

総評

(1) (2) は組合せの基本問題、(3) は途中和条件の言い換えが核心である。目安時間は15分。(2) は直接「和が4以下」を列挙するより、和が5になる唯一の場合を引く方が安全である。(3) では、数字1の玉は途中和と個数を同じだけ増やすので条件に影響せず、数字2が不足を作り、数字0が余裕を作ると見るとよい。最終的には、2の玉と0の玉だけの相対順序に帰着し、「5個のうち最初が0」で 4/5 と数えるのが最短である。

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出典: 名古屋大学 2011年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。