方針
まず帰納法で を示す。ある項が になる条件は、ある について となることである。(1)(2) はこの区間を直接数える。(3) は が を満たすとき、該当する が 個であることを使う。確率が 以下になる最小の を決め、最小の を選ぶ。
解答
(1)
まず、すべての正の整数 について であることを確認する。 では なので成り立つ。 とするとである。よって帰納的に成り立つ。
したがって は と同値である。これは すなわち を意味する。 は整数なので である。
(2)
ある項が2になるとは、ある整数 について となることである。これは すなわち と同値である。 なので、可能な は である。各 について、整数 の個数は 個である。また、これらの区間は互いに重ならない。したがって求める個数は である。
(3)
正の整数 を固定する。ある項が になる条件は、ある整数 について となることである。これは である。
ここで となる整数 をとる。 の範囲で上の条件を満たす は、 についてそれぞれ 個ずつある。実際、 までなら であり、 では となって範囲外である。
したがって、ある項が となる の個数は である。よってその確率は である。
これが 以下となる最小の を求める。 のときである。一方、 のときである。したがって必要な最小の は7である。 を満たす最小の正の整数 は である。よって求める最小の正の整数は である。
別解
解法2(二進法)
方針
は二進法表示の末尾1桁を消す操作である。この見方で (1) は先頭が1の3桁、(2) は先頭が10の高々10桁、(3) は の二進法表示を接頭部にもつ整数を数える。
解答
は、非負整数の二進法表示から末尾の1桁を消す操作である。
(1) であるためには、 の二進法表示から末尾2桁を消した結果が になればよい。したがってすなわちである。
(2) ある項が2、すなわち になるためには、 の二進法表示が で始まればよい。全体の桁数が 桁なら、その後ろの 桁は自由なので 個ある。 より だから、個数はである。
(3) とすると、 の二進法表示は 桁である。数列のある項が になる は、 の二進法表示の後ろに 桁を自由につけたものである。 より なので、その個数はしたがって確率は では ではよって必要な最小の桁区分は であり、その範囲の最小の正整数はである。
総評
難度6、計算量6。目安時間は24分。床関数の反復を、 を2で割って整数部分を取る操作、すなわち2進法で末尾を消す操作として捉えるのが核心である。(1)(2) は区間を直接数えればよいが、(3) は の2進法の桁数だけで個数が決まることに気づくと整理しやすい。確率の比較では近似で済ませず、 ではまだ大きく、 で初めて 以下になることを不等式で示す必要がある。 本文内の二進法による見方を全小問を含む独立答案へ分離し、確率比較を簡潔な厳密不等式へ整理した。