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名古屋大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

xy平面のy0の部分にあり,x軸に接する円の列
C1,C2,C3,を次のように定める。

C1C2は半径1の円で,互いに外接する。

● 正の整数nに対し,Cn+2CnCn+1に外接し,
CnCn+1の弧およびx軸で囲まれる部分にある。

Cnの半径をrnとする。

(1) 等式1rn+2=1rn+1rn+1を示せ。

(2) すべての正の整数nに対して1rn=sαn+tβn
成り立つように,nによらない定数αβstの値を一組与えよ。

(3) nのとき数列{rnkn}
正の値に収束するように実数kの値を定め,そのときの極限値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

数列図形と方程式 漸化式の変形、特性方程式、図形的解釈極限計算

方針

x軸に接する2円の外接条件を、半径の平方根で表す。半径 r,s の2円がともにx軸に接して外接するとき、中心間の水平距離は 2rs である。隙間に入る Cn+2 について、この水平距離が2つの水平距離の和になることから(1)を導く。(2) は un=1/rn とおいてフィボナッチ型漸化式を解く。(3) は支配項 αn から rn の減少率を読み取り、正の有限極限になる k を決める。

解答

(1)

まず、半径 rs の2つの円がともに x 軸に接し、互いに外接している場合を考える。中心の高さはそれぞれ rs であり、中心間の距離は r+s である。中心間の水平距離を h とすると h2+(rs)2=(r+s)2 である。したがって h2=4rs より h=2rs である。

いま Cn+2CnCn+1 の間の、2つの弧と x 軸で囲まれる部分にある。したがって、CnCn+1 の中心間の水平距離は、CnCn+2、および Cn+2Cn+1 の中心間の水平距離の和である。

よって 2rnrn+1=2rnrn+2+2rn+1rn+2 が成り立つ。両辺を 2rnrn+1rn+2 で割ると1rn+2=1rn+1rn+1を得る。

(2) un=1rn とおく。(1) より un+2=un+1+un である。また r1=r2=1 だから u1=u2=1 である。

特性方程式は λ2=λ+1 すなわち λ2λ1=0 である。2つの解を α=1+52,β=152 とおく。このとき un=αnβn5u1=u2=1 を満たし、かつ漸化式も満たす。

したがって、条件を満たす一組としてα=1+52,β=152,s=15,t=15をとればよい。

(3)

(2) よりrn=5(αnβn)2=5α2n(1(β/α)n)2.ここで β/α<1 である。したがって rn/kn が正の有限値へ収束するためには α2/k=1、すなわちk=α2=352でなければならない。このときrnkn=rnα2n=5α2n(αnβn)2=5(1(β/α)n)2である。β/α<1 なので極限は 5 である。したがってk=352,limnrnkn=5である。

総評

難度6、計算量6。目安時間は22分。図形問題に見えるが、接する円の中心間の水平距離を 2rs と表せれば、あとはフィボナッチ型数列に帰着する。(1) では3つの円の中心の左右関係を言葉で補うと等式の向きが分かりやすい。(2) は初期条件が u1=u2=1 であるため Binet 型の式がそのまま使える。(3) は半径そのものではなく平方根の逆数が指数的に増える点に注意する。 接円列の模式図を追加し、漸近記号に頼らず半径の厳密式から比の極限を求めた。

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出典: 名古屋大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。