方針
x軸に接する2円の外接条件を、半径の平方根で表す。半径 の2円がともにx軸に接して外接するとき、中心間の水平距離は である。隙間に入る について、この水平距離が2つの水平距離の和になることから(1)を導く。(2) は とおいてフィボナッチ型漸化式を解く。(3) は支配項 から の減少率を読み取り、正の有限極限になる を決める。
解答
(1)
まず、半径 、 の2つの円がともに 軸に接し、互いに外接している場合を考える。中心の高さはそれぞれ 、 であり、中心間の距離は である。中心間の水平距離を とすると である。したがって より である。
いま は と の間の、2つの弧と 軸で囲まれる部分にある。したがって、 と の中心間の水平距離は、 と 、および と の中心間の水平距離の和である。
よって が成り立つ。両辺を で割るとを得る。
(2) とおく。(1) より である。また だから である。
特性方程式は すなわち である。2つの解を とおく。このとき は を満たし、かつ漸化式も満たす。
したがって、条件を満たす一組としてをとればよい。
(3)
(2) よりここで である。したがって が正の有限値へ収束するためには 、すなわちでなければならない。このときである。 なので極限は である。したがってである。
総評
難度6、計算量6。目安時間は22分。図形問題に見えるが、接する円の中心間の水平距離を と表せれば、あとはフィボナッチ型数列に帰着する。(1) では3つの円の中心の左右関係を言葉で補うと等式の向きが分かりやすい。(2) は初期条件が であるため Binet 型の式がそのまま使える。(3) は半径そのものではなく平方根の逆数が指数的に増える点に注意する。 接円列の模式図を追加し、漸近記号に頼らず半径の厳密式から比の極限を求めた。