方針
まず 、 とおき、 と を押さえる。(1)は を計算するだけでよい。(2)では 、 として を使い、 から を消去して4次方程式を作る。(3)は平方で作った方程式なので、8つの符号候補のうち本当に元の符号条件を満たすものを判定する。
解答
(1) とおく。このとき であり、また である。 は正なので である。したがってである。よって である。
(2) とおく。(1)より であり、また である。したがって であるから が成り立つ。展開して を用いると であり、整理して を得る。両辺を2乗し、 を用いると である。よって は を満たす。左辺を展開すると である。したがって求める多項式として が取れる。
(3)
8つの数を と書く。ただし である。 とおくと である。したがってである。
一方、 は と同値である。上の形を見ると、 のときであるから となり、確かに を満たす。
逆に の4つは解でないことを確認する。 のときは であり、 である。 とすると となり不可能である。また とすると が必要である。しかし であるから、 は にならない。
のときは であり、 である。 とすると となり不可能である。また とすると が必要であるが、 は より大きく、 は負である。したがってこの場合も解でない。
よって解となる条件は である。
したがって、8つのうち解となるものは の4つである。
別解
解法2(4次式を2つの2次式へ分解)
方針
(1) (2)で得た関係を使い、4次式を を係数にもつ2つの2次式へ因数分解する。それぞれ平方完成すると、根が と と直接読めるため、8候補を個別代入せずに4根を確定できる。
解答
とおく。 でである。
(1)
したがってである。
(2)
とすると であり、 だからである。 を用いて整理するととなる。両辺を2乗すればだからと取れる。
(3)
この4次式はと因数分解できる。第1因子が0であることはと同値なので、その2根はである。
また だから である。第2因子が0であることはと同値なので、その2根はである。
さらに から、この4根は相異なる。4次方程式はすでに4つの相異なる根をもつので、8候補の残り4つは解ではない。したがって解はの4つである。
総評
難度5、計算量5。目安時間は17分。二重根号を一つずつ外そうとせず、 をまとめて扱うのが基本方針である。第1解法は符号を で整理して必要十分条件 を示す。第2解法は4次式を 係数の2次式2本へ分解し、平方完成から4根を直接得る。平方で作った方程式なので候補混入の確認は必須だが、後者では相異なる4根を得た時点で残りを一括排除できる。