方針
で割って に正規化する。すると不等式は等比数列の和 の評価に変わる。各 について と を端から組にし、 から和を で押さえる。
解答
なので とおく。このとき である。求める不等式の両辺を で割ると を示せばよいことになる。 のときは両辺とも0であり、等号で成り立つ。以下 とする。このとき であるから、 で割って を示せば十分である。
任意の について、 より である。これを展開すると だから この不等式を についてすべて足す。左辺では各項 が2回ずつ現れるので したがって である。
よって が成り立ち、元の変数に戻して が証明された。
別解
解法2(凸関数の弦で評価する)
方針
を分け、 では のグラフが下に凸であることを使う。区間 でグラフを両端を結ぶ弦の下から評価して積分する。
解答
のときは両辺が で等しい。以下 とする。とおくとしたがって のグラフは、区間 で両端を結ぶ弦の下側にある。すなわち に対し両辺を から まで積分すると左辺にを用いればを得る。
総評
難度5、計算量4、目安20分。等比数列の端の項を組にする代数的証明と、下に凸な関数のグラフを弦で上から押さえる積分証明を用意した。 の扱いと、 による正規化の正当性も明記した。