(1)
初期状態は (P0(1),P0(2),P0(3),P0(4),P0(5))=(1,0,0,0,0) である。遷移規則に従って順に更新すると (P1(1),P1(2),P1(3),P1(4),P1(5))=(0,1,0,0,0), (P2(1),P2(2),P2(3),P2(4),P2(5))=(21,0,21,0,0),(P3(1),P3(2),P3(3),P3(4),P3(5))=(0,43,0,41,0),(P4(1),P4(2),P4(3),P4(4),P4(5))=(83,0,21,0,81),(P5(1),P5(2),P5(3),P5(4),P5(5))=(0,85,0,83,0)である。よって(P6(1),P6(2),P6(3),P6(4),P6(5))=(165,0,21,0,163)である。したがってP6(1)=165,P6(2)=0,P6(3)=21,P6(4)=0,P6(5)=163である。
(2)
すべての点に印がつくためには、6回以内に点5へ到達すればよい。点5へ初めて到達する時刻は4回目または6回目である。
6回目に初めて点5へ到達する経路は 1,2,1,2,3,4,5, 1,2,3,2,3,4,5, 1,2,3,4,3,4,5 であり、それぞれの確率は 161,321,321 である。4回目に点5へ到達する場合は、その後 1,2,3,4,5,4,3,1,2,3,4,5,4,5 の2通りがあり、それぞれ確率は 161 である。したがって求める確率は 161+321+321+161+161=41 である。よって 41 である。
(3)
石は隣の点にしか移動しないので、印のついた点は常に 1,2,…,M という形で連続している。したがって、ちょうど3つの点に印がついていることは、点3には到達しており、点4にはまだ到達していないことと同値である。よって Pr(ちょうど3点)=Pr(点4に未到達)−Pr(点3に未到達) である。
まず点4に未到達である確率を求める。1回目の移動で必ず点2にいる。以後、点4へ到達しない限り、奇数回後には点2に戻ってくる。点2から2回移動して点4に到達しない経路は 2→1→2,2→3→2 であり、その確率は 21⋅1+21⋅21=43 である。一方、経路 2→3→4 は確率 1/4 で点4に到達する。したがって、最初の1回の後に含まれる完全な2回移動の組の数 ⌊2n−1⌋ だけ、点4を避ける確率 3/4 が掛かる。よってPr(点4に未到達)=(43)⌊(n−1)/2⌋である。
同様に、点3に未到達であるためには、点2から2回移動するたびに 2→1→2 を選び続ける必要がある。この確率は1組あたり 1/2 であり、n 回の中に含まれるそのような2回移動の組の数は ⌊2n⌋ である。したがってPr(点3に未到達)=(21)⌊n/2⌋である。
以上より求める確率は(43)⌊(n−1)/2⌋−(21)⌊n/2⌋である。