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名古屋大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

整数a,b,cに対し次の条件を考える。

(*) ab0かつa2b2=c

以下の問に答えよ。

(1) c=24,25,26それぞれの場合に条件(*)をみたす整数の組(a,b)をすべて求めよ。

(2) pは3以上の素数,nは正の整数,c=4p2nとする。
このとき,条件(*)をみたす整数の組(a,b)をすべて求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安10

整数 展開・因数分解、約数・倍数、偶奇性、場合分け

方針

a2b2=(ab)(a+b) と因数分解し,u=abv=a+b とおく。ab0 から u,v は正の整数で uv,さらに a=(u+v)/2b=(vu)/2 が整数になるため u,v は同じ偶奇でなければならない。(1)は因数対を列挙する。(2)は 4p2n の因数対がともに偶数に限られることを使い,u=2Uv=2VUV=p2n に帰着する。

解答

準備 a2b2=(ab)(a+b) である。そこで u=ab,v=a+b とおく。条件 ab0 より 0uv である。今回 c>0 の場合だけを扱うので,実際には u>0 である。また uv=c であり,逆に u,v が正の整数で uv=cuv を満たすとき a=u+v2,b=vu2 となる。したがって a,b が整数になるためには,uv が同じ偶奇であることが必要十分である。

(1) c=24 のとき,正の因数対 (u,v)uv(1,24),(2,12),(3,8),(4,6) である。このうち同じ偶奇であるものは (2,12),(4,6) である。よって (a,b)=(2+122,1222)=(7,5), (a,b)=(4+62,642)=(5,1) である。 c=25 のとき,正の因数対は (1,25),(5,5) であり,どちらも奇数同士である。したがって (a,b)=(13,12),(5,0) である。 c=26 のとき,正の因数対は (1,26),(2,13) である。どちらも一方が奇数,他方が偶数なので,a,b が整数にならない。よって解は存在しない。

以上よりc(a,b)24(7,5),(5,1)25(13,12),(5,0)26なしである。

(2) c=4p2n とする。ただし p は3以上の素数なので奇数である。準備と同じく u=ab,v=a+b とおくと uv=4p2n,uv であり,u,v は同じ偶奇でなければならない。

uv=4p2n は偶数であり,p2n は奇数である。u,v が同じ偶奇なら,奇数同士では積が奇数になってしまう。したがって u,v はともに偶数である。そこで u=2U,v=2V とおくと,UV=p2n,UV である。 p は素数だから,p2n の正の因数は 1,p,p2,,p2n だけである。よって U=pj,V=p2nj と表せる。UV より j2nj すなわち 0jn である。

このとき a=u+v2=U+V=pj+p2nj, b=vu2=VU=p2njpj である。0jn なら b0 も満たす。したがって求める組は(a,b)=(pj+p2nj, p2njpj)(j=0,1,,n)である。

総評

難度4、計算量4、想定時間10分から12分。公式の出題意図どおり、整数の性質の考察と論証が中心である。a2b2=(ab)(a+b) により、解と正の因数対 (u,v) を対応させる。この対応では u,v が同じ偶奇であることが必要十分で、(1) の c=26 は因数対があっても偶奇が合わない。(2) では p が奇素数なので u,v はともに偶数となり、UV=p2n の全因数対を 0jn で過不足なく列挙できる。

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出典: 名古屋大学 2025年度 前期日程 数学(文系・理系共通第2問)公式問題・出題意図(大学公式の問題PDF(1ページ))。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。