方針
と因数分解し,, とおく。 から は正の整数で ,さらに , が整数になるため は同じ偶奇でなければならない。(1)は因数対を列挙する。(2)は の因数対がともに偶数に限られることを使い,,, に帰着する。
解答
準備 である。そこで とおく。条件 より である。今回 の場合だけを扱うので,実際には である。また であり,逆に が正の整数で , を満たすとき となる。したがって が整数になるためには, と が同じ偶奇であることが必要十分である。
(1) のとき,正の因数対 , は である。このうち同じ偶奇であるものは である。よって である。 のとき,正の因数対は であり,どちらも奇数同士である。したがって である。 のとき,正の因数対は である。どちらも一方が奇数,他方が偶数なので, が整数にならない。よって解は存在しない。
以上よりである。
(2) とする。ただし は3以上の素数なので奇数である。準備と同じく とおくと であり, は同じ偶奇でなければならない。
積 は偶数であり, は奇数である。 が同じ偶奇なら,奇数同士では積が奇数になってしまう。したがって はともに偶数である。そこで とおくと, である。 は素数だから, の正の因数は だけである。よって と表せる。 より すなわち である。
このとき である。 なら も満たす。したがって求める組はである。
総評
難度4、計算量4、想定時間10分から12分。公式の出題意図どおり、整数の性質の考察と論証が中心である。 により、解と正の因数対 を対応させる。この対応では が同じ偶奇であることが必要十分で、(1) の は因数対があっても偶奇が合わない。(2) では が奇素数なので はともに偶数となり、 の全因数対を で過不足なく列挙できる。