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岡山大学 2017年度 前期理系数学 第3問

座標空間内の4A(1,0,0),B(1,0,0),C(0,1,2),D(0,1,2)を頂点とする四面体ABCDを考える.このとき以下の問いに答えよ.

(1)
P(0,0,t)を通りz軸に垂直な平面と,辺ACが点Qにおいて交わるとする.Qの座標をtで表せ.

(2)
四面体ABCD(内部を含む)をz軸のまわりに1回転させてできる立体の体積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル積分図形と方程式 座標設定体積計算、計算整理

方針

高さz=tで切った断面を調べる。辺AC上の点は内分比で表せる。同じ高さの四面体の断面は長方形になり,これをz軸のまわりに回転すると,長方形の頂点までの距離を半径とする円板になるため,円板の面積を積分する。

解答

(1)
Qは辺AC上にあるから,0λ1を用いてQ=(1λ)A+λCと表せる。すなわちQ=(1λ,λ,2λ)である。Qz=t上にあるので2λ=t,したがってλ=t2である。よってQ=(1t2,t2,t)である。ただし0t2である。

(2)
z=tで四面体を切る。ただし0t2とし,λ=t2とおく。この断面は,辺AC,AD,BC,BDとの交点を頂点とする長方形であり,xy平面に平行に見ればx1λ,yλで表される。

この長方形は原点を含むので,これをz軸のまわりに回転してできる断面は円板である。その半径は長方形の頂点までの距離(1λ)2+λ2である。したがって高さtにおける円板の面積はπ{(1λ)2+λ2}である。

t=2λより,求める体積VV=02π{(1t/2)2+(t/2)2}dt=π201{(1λ)2+λ2}dλ=π201(12λ+2λ2)dλ=22π3である。

別解

解法2

方針

AC上の点を高さのパラメータにし,断面の最遠点を凸関数の最大として頂点に絞る。回転後の円板半径を直接積分する。

解答

(1)
AC0s1(1s)A+sC=(1s,s,2s)と表す。z=tよりs=t/2だからQ(1t2,t2,t)である。

(2)
高さz=2sの断面はx1s,ysという長方形である。原点からの距離の二乗x2+y2はこの長方形の頂点で最大となり,最大値は(1s)2+s2である。また原点から頂点までの線分も長方形に含まれるため,回転後の断面は半径(1s)2+s2の円板になる。dz=2dsよりV=π201{(1s)2+s2}ds=π2[ss2+23s3]01=22π3である。

総評

難度6,計算量5。想定時間は18分程度。断面を高さで見る発想が中心で,断面長方形の範囲を正しく出せれば体積積分は標準的である。回転後の断面が円板になる理由として,断面長方形が原点を含むことを述べると答案の抜けが少ない。

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出典: 岡山大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。