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岡山大学 2017年度
理系数学 第4問

問題

を満たす虚数であるとする.複素数平面上の点の列を,および

で定める.ただし,虚数とは虚部がでない複素数のことであり,また,に共役な複素数を表すものとする.このとき以下の問いに答えよ.

(1) 次の等式が成り立つことを示せ.

(2) 偶数番目の点の列および奇数番目の点の列は,それぞれ同一直線上にあることを示せ.

(3) を満たす複素数を求めよ.

出典:岡山大学 2017年度 前期 理系 第4問

方針

解法1

隣り合う点の差を使って,偶数番目どうし,奇数番目どうしの差が公比の等比的な形になることを示す。なので,偶数列と奇数列の極限を等比数列の和で求め,同じ値になることを確認する。

解法2

隣接差を導入し,奇数番目・偶数番目の差を最初から陽に書く。点列自体を等比級数の部分和として求める。

解答

解法1

(1)

とする。与えられた漸化式から

であり,さらに

である。したがって

である。

一方,

であるから

である。よって

となる。これは

に等しいので,

が成り立つ。

(2)

(1)より,偶数番目の点について,隣り合う差

は,直前の差の正の実数倍である。したがっては同一直線上にある。

次に奇数番目について考える。

である。または,が1増えるごとに倍される。したがっての正の実数倍である。よっても同一直線上にある。

(3)

とおく。である。偶数番目の列について,

であり,(1)から

である。したがって

である。

奇数番目の列については

であり,隣り合う奇数番目どうしの差は順に倍されるから

である。よって

である。

偶数番目,奇数番目の極限が一致するので,求める複素数は

である。

解法2

とおく。であり,漸化式から

を得る。

(1)

であり,1つ前の差はだから

である。

(2)

偶数番目どうしの差はすべての非負実数倍,奇数番目どうしの差は

となり,すべての非負実数倍である。よって各点列はそれぞれ同一直線上にある。

(3)

差を足し合わせると

である。より両方の極限は

に一致する。したがって

である。