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岡山大学 2020年度 前期理系数学 第3問

xyz 空間の単位立方体O(0,0,0), A(1,0,0), B(1,1,0), C(0,1,0),D(0,0,1), E(1,0,1), F(1,1,1), G(0,1,1)を考える。点 P は時刻0に O を出発し、毎秒1の速さで正方形 OABC の周上を O,A,B,C の順に一周する。点 Q は時刻0に D を出発し、毎秒1の速さで正方形 DEFG の周上を D,G,F,E の順に一周する。

線分 PQ が通過してできる図形と、正方形 OABC,DEFG とで囲まれる立体を K とする。次の問いに答えよ。

(1) 0a<1/2 とする。平面 z=a で立体 K を切った切り口の面積を求めよ。

(2) 立体 K の体積を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

ベクトル積分図形と方程式 座標設定図形的解釈面積計算体積計算

方針

高さ z=a における線分 PQ 上の点は、底面の P と上面の Q を重み 1a,a で平均した点である。4つの時間区間でその軌跡の端点を求め、靴紐公式で断面積を出す。体積は上下対称性を使って表示積分する。

解答

(1)

時刻 t における線分 PQ と平面 z=a の交点を R とする。P の高さは0、Q の高さは1だから、xy 座標についてR=(1a)P+aQである。

例えば 0t1 ではP=(t,0,0),Q=(0,t,1),したがってR=((1a)t,at,a).よってこの時間帯の軌跡は、(0,0)(1a,a) を結ぶ線分である。同様に残りの3辺も追うと、断面の境界はV0=(0,0),V1=(1a,a),V2=(1,1),V3=(a,1a)を順に結ぶ四角形となる。

0a<1/2 ではこの四角形は凸であり、靴紐公式から面積 S(a)S(a)=12{2(1a)2a}=12a.したがって求める切り口の面積は12aである。

(2)

P,Q の運動を入れ替えると同じ立体になるため、K は平面 z=1/2 に関して上下対称である。よって体積 VV=2012(12a)da=2[aa2]012=12.

別解

解法2(断面の直交する対角線を使う)

方針

断面の4頂点を得た後、対角線 V0V2V1V3 が直交することに注目する。面積は対角線の積の半分で直ちに求まり、全高では 12a を積分して体積を独立に検算できる。

解答

(1)

解法1と同じ内分点の考察により、断面の4頂点はV0=(0,0),V1=(1a,a),V2=(1,1),V3=(a,1a)である。模式図は次のようになる。

2本の対角線ベクトルはV0V2=(1,1),V3V1=(12a,(12a)).内積は0だから両対角線は直交する。また 0a<1/2 より長さはV0V2=2,V1V3=2(12a).したがって四角形の面積はS(a)=12V0V2V1V3=12a.(2)

上半分では頂点の役割が入れ替わるので、全高 0a1 における断面積はS(a)=12a.よってカヴァリエリの原理によりV=0112ada=2012(12a)da=12.

総評

難度5、目安時間18分。水平断面上の点を (1a)P+aQ と置くことが核心である。4つの時刻区間を追うと断面は4頂点をもつひし形になり、靴紐公式と直交対角線の2方法がともに 12a を与える。積分は必ず表示数式にし、上下対称性または 12a の全区間積分で体積 1/2 を検算する。

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出典: 岡山大学 2020年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。