問題
空間の単位立方体
を考える。点 は時刻0に を出発し、毎秒1の速さで正方形 の周上を の順に一周する。点 は時刻0に を出発し、毎秒1の速さで正方形 の周上を の順に一周する。
線分 が通過してできる図形と、正方形 とで囲まれる立体を とする。次の問いに答えよ。
(1) とする。平面 で立体 を切った切り口の面積を求めよ。
(2) 立体 の体積を求めよ。
出典:岡山大学 2020年度 前期 理系 第3問
方針
解法1(線分上の内分点を時刻ごとに追う)
高さ における線分 上の点は、底面の と上面の を重み で平均した点である。4つの時間区間でその軌跡の端点を求め、靴紐公式で断面積を出す。体積は上下対称性を使って表示積分する。
解法2(断面の直交する対角線を使う)
断面の4頂点を得た後、対角線 と が直交することに注目する。面積は対角線の積の半分で直ちに求まり、全高では を積分して体積を独立に検算できる。
解答
解法1(線分上の内分点を時刻ごとに追う)
(1)
時刻 における線分 と平面 の交点を とする。 の高さは0、 の高さは1だから、 座標について
である。
例えば では
したがって
よってこの時間帯の軌跡は、 と を結ぶ線分である。同様に残りの3辺も追うと、断面の境界は
を順に結ぶ四角形となる。
ではこの四角形は凸であり、靴紐公式から面積 は
したがって求める切り口の面積は
である。
(2)
点 の運動を入れ替えると同じ立体になるため、 は平面 に関して上下対称である。よって体積 は
解法2(断面の直交する対角線を使う)
(1)
解法1と同じ内分点の考察により、断面の4頂点は
である。模式図は次のようになる。
2本の対角線ベクトルは
内積は0だから両対角線は直交する。また より長さは
したがって四角形の面積は
(2)
上半分では頂点の役割が入れ替わるので、全高 における断面積は
よってカヴァリエリの原理により