問題
自然数 に対し、袋 には白玉2個と赤玉3個、袋 には白玉 個と赤玉 個が入っている。袋 から1個を袋 へ移し、よく混ぜた袋 から1個を袋 へ戻す。この操作後に袋 の白玉の個数が初めと変わらない確率を とする。次の問いに答えよ。
(1) のとき、 を求めよ。
(2) (1) と同じ を与え、かつ
を満たす自然数の組 は何組あるか。
出典:岡山大学 2020年度 前期 理系 第1問
方針
解法1(同色を戻す2事象と合同式で数える)
白を移して白を戻す場合と、赤を移して赤を戻す場合を加える。得られた確率を と等置して一次不定方程式へ直し、法4の合同式で一般解を表して範囲内の整数を数える。
解法2(既知の1組から不定方程式の全解を作る)
確率式を条件付きの樹形図として再確認した後、一次不定方程式には既知の解 があることを利用する。任意の解との差を取れば全解が一度に得られ、上下限の共通部分から個数を数えられる。
解答
解法1(同色を戻す2事象と合同式で数える)
(1)
袋 の白玉数が変わらないのは、次の互いに排反な2場合である。
したがって
を代入すると
(2)
同じ確率を与える条件は
分母を払って整理すると
より
を得る。法4で見ると だから
と書ける。このとき
範囲条件を代入すると
したがって
各 は異なる1組を与えるから、求める組数は
である。
解法2(既知の1組から不定方程式の全解を作る)
(1)
最初に白を選んだ条件の下では、袋 の白玉は 個である。最初に赤を選んだ条件の下では、袋 の赤玉は 個である。よって全確率は
のとき
(2)
この確率と等しい条件を整理すると、解法1と同じく
となる。既知の解 を引くと
13と4は互いに素だから、整数 を用いて全解は
と表される。範囲条件から
両方を満たす整数は
であり、その個数は
である。端の値はそれぞれ
となり、確かに指定範囲内にある。