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岡山大学 2020年度 前期理系数学 第1問

自然数 x,y に対し、袋 A には白玉2個と赤玉3個、袋 B には白玉 x 個と赤玉 y 個が入っている。袋 A から1個を袋 B へ移し、よく混ぜた袋 B から1個を袋 A へ戻す。この操作後に袋 A の白玉の個数が初めと変わらない確率を p とする。次の問いに答えよ。

(1) x=10,y=23 のとき、p を求めよ。

(2) (1) と同じ p を与え、かつ1x1000,1y1000を満たす自然数の組 (x,y) は何組あるか。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

確率整数方程式・不等式 式変形、合同式、範囲評価、数え上げ

方針

白を移して白を戻す場合と、赤を移して赤を戻す場合を加える。得られた確率を 47/85 と等置して一次不定方程式へ直し、法4の合同式で一般解を表して範囲内の整数を数える。

解答

(1)

A の白玉数が変わらないのは、次の互いに排反な2場合である。袋 A から移す玉袋 B から戻す玉確率25x+1x+y+135y+1x+y+1したがってp=25x+1x+y+1+35y+1x+y+1=2x+3y+55(x+y+1).x=10,y=23 を代入するとp=20+69+5534=4785.(2)

同じ確率を与える条件は2x+3y+55(x+y+1)=4785.分母を払って整理すると17(2x+3y+5)=47(x+y+1)より13x4y=38を得る。法4で見ると x2(mod4) だからx=4k+2と書ける。このときy=13k3.範囲条件を代入すると14k+21000,113k31000,したがって1k77.k は異なる1組を与えるから、求める組数は77である。

別解

解法2(既知の1組から不定方程式の全解を作る)

方針

確率式を条件付きの樹形図として再確認した後、一次不定方程式には既知の解 (10,23) があることを利用する。任意の解との差を取れば全解が一度に得られ、上下限の共通部分から個数を数えられる。

解答

(1)

最初に白を選んだ条件の下では、袋 B の白玉は x+1 個である。最初に赤を選んだ条件の下では、袋 B の赤玉は y+1 個である。よって全確率はp=25x+1x+y+1+35y+1x+y+1.x=10,y=23 のときp=251134+352434=4785.(2)

この確率と等しい条件を整理すると、解法1と同じく13x4y=38となる。既知の解 (x,y)=(10,23) を引くと13(x10)=4(y23).13と4は互いに素だから、整数 m を用いて全解はx=10+4m,y=23+13mと表される。範囲条件から2m247,1m75.両方を満たす整数はm=1,0,1,,75であり、その個数は75(1)+1=77である。端の値はそれぞれm=1:(x,y)=(6,10),m=75:(x,y)=(310,998)となり、確かに指定範囲内にある。

総評

難度4、目安時間12分。確率の分母は、1個移した後の袋 B の総数 x+y+1 である。一次不定方程式 13x4y=38 は、合同式からでも既知の解との差からでも全解を漏れなく得られる。2通りの添字表示 k=1,,77m=1,,75 は同じ77組を表し、端点の代入で範囲処理も検算できる。

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出典: 岡山大学 2020年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。