方針
白を移して白を戻す場合と、赤を移して赤を戻す場合を加える。得られた確率を と等置して一次不定方程式へ直し、法4の合同式で一般解を表して範囲内の整数を数える。
解答
(1)
袋 の白玉数が変わらないのは、次の互いに排反な2場合である。したがって を代入すると(2)
同じ確率を与える条件は分母を払って整理するとよりを得る。法4で見ると だからと書ける。このとき範囲条件を代入するとしたがって各 は異なる1組を与えるから、求める組数はである。
別解
解法2(既知の1組から不定方程式の全解を作る)
方針
確率式を条件付きの樹形図として再確認した後、一次不定方程式には既知の解 があることを利用する。任意の解との差を取れば全解が一度に得られ、上下限の共通部分から個数を数えられる。
解答
(1)
最初に白を選んだ条件の下では、袋 の白玉は 個である。最初に赤を選んだ条件の下では、袋 の赤玉は 個である。よって全確率は のとき(2)
この確率と等しい条件を整理すると、解法1と同じくとなる。既知の解 を引くと13と4は互いに素だから、整数 を用いて全解はと表される。範囲条件から両方を満たす整数はであり、その個数はである。端の値はそれぞれとなり、確かに指定範囲内にある。
総評
難度4、目安時間12分。確率の分母は、1個移した後の袋 の総数 である。一次不定方程式 は、合同式からでも既知の解との差からでも全解を漏れなく得られる。2通りの添字表示 と は同じ77組を表し、端点の代入で範囲処理も検算できる。