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岡山大学 2020年度 前期理系数学 第2問

0でない複素数 ααi=1を満たし、その偏角 θ0<θ<π2を満たすとする。次の問いに答えよ。

(1) αθ を用いて表せ。

(2) β=α+2i とおく。0argβ<2π とするとき、argβθ を用いて表せ。

(3) 複素数平面の実軸上に点P(13)をとる。A(α),B(β),P が一直線上にあるとき、θ を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

複素数平面三角関数 複素数の極形式、実部虚部比較、図形的解釈、計算整理

方針

α=r(cosθ+isinθ) とおき、円の条件から r を決める。α,β の実部・虚部を倍角で表し、最後は ABAP の行列式を0とする。

解答

(1) α=r(cosθ+isinθ)(r>0)とおく。条件 αi=1 を2乗するとr2cos2θ+(rsinθ1)2=1.整理してr(r2sinθ)=0.r>0 であるからα=r=2sinθである。

(2)

(1) を用いるとα=2sinθ(cosθ+isinθ)=sin2θ+i(1cos2θ).したがってβ=sin2θ+i(1+cos2θ)=2cosθ(sinθ+icosθ).0<θ<π/2 より 2cosθ>0 なのでargβ=θ+π2である。

(3)

複素数を座標で表すとA=(sin2θ,1cos2θ),B=(sin2θ,1+cos2θ),P=(13,0).3点が一直線上にある条件はdet(AB,AP)=0.これを計算すると0=(2sin2θ){(1cos2θ)}2cos2θ(13sin2θ)=2(sin2θcos2θ3).よってsin2θ=cos2θ3.左辺は正であるから cos2θ>0 であり、0<2θ<π/2 である。したがってtan2θ=13,2θ=π6.ゆえにθ=π12である。

別解

解法2(円の直径と相似な角を図形的に読む)

方針

円の中心を C(i) とする。O,C,A の二等辺三角形から中心角が 2θ であることを読み、B=2CA から AB が直径だと見る。(3)では A,C,P が一直線になるので、直角三角形 OCP の角と中心角を比較する。

解答

(1)

αi=1 は、中心 C(i)、半径1の円を表す。原点 O もこの円上にあるからCO=CA=1.OA の偏角は θOC の偏角は π/2 なのでCOA=π2θ.二等辺三角形 OCA よりOCA=2θ.余弦定理を使うとOA2=12+122cos2θ=4sin2θ.したがってα=OA=2sinθ.(2)β=2iαであるから、点 C(i) は線分 AB の中点である。したがって AB はこの円の直径であり、円周角の定理からAOB=π2.B は第2象限にあるので、OB の偏角はargβ=θ+π2である。

(3)

A,B,P が一直線上にあり、CAB の中点だから、A,C,P も一直線上にある。配置は次図のようになる。

三角形 OCPO で直角であり、OC=1,OP=13.したがってtanOCP=OPOC=13,すなわちOCP=π6.一方、(1)で示したように OCA=2θ であり、半直線 CACP は一致する。よって2θ=π6,θ=π12である。

総評

難度5、目安時間18分。代数解法では一直線条件を行列式で書くと符号ミスを抑えられる。得られた式の右辺が正であることから cos2θ>0 を確認し、偏角の枝を一意に決める。幾何解法では中心 C=iAB が直径、A,C,P が一直線という3点が核であり、図と代数がともに θ=π/12 を与える。

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出典: 岡山大学 2020年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。