方針
仮定を二乗し、m2−4n の範囲と4で割った余りを合わせる。(2) は m の偶奇、すなわち差が0か1かで分ける。
解答
(1)
仮定を二乗するとn≦4m2<n+1,したがって0≦m2−4n<4.平方数を4で割った余りは0または1なので、この範囲にある m2−4n はm2−4n=0 または 1である。
(2)
まず m2−4n=0 のとき、m=2r、n=r2 と書ける。よってn+n+1=r+r2+1.r<r2+1<r+1 だからm<n+n+1<m+1.次に m2−4n=1 のとき、m は奇数である。n>0 より m≧3 でありn=4m2−1,n+1=4m2+3.下側は(n+n+1)2=2m2+1+21(m2−1)(m2+3)>2m2+1+2m2−1=m2.よって n+n+1>m である。またn<2m,n+1=21m2+3<2m+1,である。最後の不等式は m≧3 から m2+3<(m+1)2 による。したがってn+n+1<m+21<m+1.以上よりm<n+n+1<m+1.S=n+n+1 の平方は非常に狭い区間に入る
別解
解法2(和の平方を直接挟む)
方針
(1) を得た後、S=n+n+1 の平方を 4n+1 と 4n+2 の間に挟み、m2 と (m+1)2 を比較する。
解答
(1) n≦4m2<n+1より 0≦m2−4n<4 である。さらに m2 の4による剰余は0または1だからm2−4n∈{0,1}.(2)S=n+n+1とおく。正の整数 n について2n<2n(n+1)<2n+1が成り立つ。右側は、両辺が正であり(2n+1)2−4n(n+1)=1>0だからである。したがって4n+1<S2<4n+2.(1) より m2=4n または 4n+1 なのでm2<S2.またS2<4n+2≦m2+2<(m+1)2.ここで最後の不等式には m≧2 を用いた。これは n>0 と仮定から従う。すべて正であるから平方根を取りm<S<m+1.
総評
連続する平方根の間にある半整数から、整数の差を絞る証明問題。目安時間は16分。偶奇による方法に加え、S2 を幅1の区間へ直接挟む方法を示し、正の整数という条件も使って上端を厳密に評価した。
冊子PDFで見る阪大の整数の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。