方針
(1) は, が偶数なら積が偶数, が奇数なら次の項 が偶数になる,という偶奇の連鎖で示す。(2)は整数の3乗を9で割った余りが に限られることから, の余りを決める。(3)は の余り を順に追い, のどれかが9の倍数になることを示す。最後に(1)から2の倍数であることを合わせ, と が互いに素であることを使う。
解答
(1) が偶数なら,積 はただちに偶数である。 が奇数なら, も奇数であるから は偶数である。したがって, が偶数の場合も奇数の場合も,少なくとも一方の因数が偶数になる。よって が に対して成り立つ。
(2)
整数を9で割った余りだけを見ればよい。余り の3乗を9で割った余りは,必ず のいずれかである。実際,3の倍数の3乗は9の倍数であり,それ以外の余りを調べても または になる。
したがって を9で割った余りは を9で割った余りである。すなわち, を9で割った余りは のいずれかである。
(3)
(2)より, を9で割った余りは のいずれかである。 のときは, 自身が9の倍数なので, は9で割り切れる。 のときは であり,さらに である。したがって が9の倍数である。 のときは である。したがって が9の倍数である。
以上の3場合すべてで, は9で割り切れる。また,(1)を に用いれば は2で割り切れるので, も2で割り切れる。 と は互いに素であるから, は で割り切れる。
別解
解法2
方針
漸化式を法2と法9の有限状態の写像として見る。法2では毎回偶奇が反転し、法9では1回写した後の余りが に限られ、その3状態が周期3で巡回することを表にして示す。
解答
(1)
法2ではである。したがって隣り合う の偶奇は異なり、積 は偶数である。
(2)
法9で を調べる。 なら値は1、 なら2、 なら0である。よって の余りはのいずれかである。
(3)
この3状態に写像 を作用させるととなる。したがって連続する のうちちょうど1個は9の倍数であり、また(1)より である。2と9は互いに素だからこれで3項すべてが示された。
総評
合同式と偶奇性を分けて使う基本的な整数問題である。目安時間は10分。(1) で隣り合う2項のどちらかが偶数になることを示し,(2)(3) で9の倍数性だけを追う構成にすると見通しがよい。 の場合は ではなく が9の倍数になる点を落としやすい。最後に「2でも9でも割り切れる」から18の倍数と結論するには, と が互いに素であることを明記すると答案が締まる。