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大阪大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

正の整数の組(a,b)で,a以上b以下の整数の総和が500となるものをすべて求めよ.
ただし,a<bとする.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安10

整数数列 約数・倍数、和の計算、場合分け

方針

連続する整数の個数を n=ba+1 とおく。a<b なので n2 である。和の公式から n(2a+n1)=1000 を得るので、n は1000の正の約数でなければならない。さらに a が正の整数になるには 1000/nn+1 が正の偶数である必要がある。この条件を1000の約数について調べ、得られた n から (a,b) を戻す。

解答

連続する整数の個数を n=ba+1 とおく。条件 a<b より n2 である。また a+(a+1)++b=500 であり、項数は n、初項は a、末項は b=a+n1 だから n{a+(a+n1)}2=500 である。すなわち n(2a+n1)=1000 である。よって n は1000の正の約数であり、さらに 2a=1000nn+1 が正の偶数でなければならない。 1000=2353 なので、n2n1000 となる候補は 2,4,5,8,10,20,25,40,50,100,125,200,250,500,1000 である。ここで 2a=1000nn+1 を調べる。 n=5 のとき 2a=2005+1=196 なので a=98, b=a+n1=102 である。 n=8 のとき 2a=1258+1=118 なので a=59, b=66 である。 n=25 のとき 2a=4025+1=16 なので a=8, b=32 である。

その他の約数については、2a が奇数になるか、または正でなくなる。例えば n=2,4,10,20 では右辺が奇数であり、n40 では右辺は正でない。したがって条件を満たすものは上の3通りだけである。

よって求める組は (a,b)=(8,32), (59,66), (98,102) である。

別解

解法2

方針

項数 n=ba+1 と、初項・末項の和 m=a+b を用いる。条件はnm=1000となり、a,b が整数であるためには n,m の偶奇が異ならなければならない。1000=2353 の奇数の約数だけを調べて候補を絞る。

解答

項数をn=ba+1(n2)とし、m=a+bとおく。和が500である条件はnm2=500,nm=1000.またa=mn+12,b=m+n12なので、a,b が整数であるためには mn が奇数、すなわち m,n の偶奇が異なることが必要十分である。

1000=2353 である。まず n が奇数ならn=1,5,25,125を調べればよい。n=1 は項数条件に反し、n=125 では m=8 となって a<1 である。残る(n,m)=(5,200),(25,40)から(a,b)=(98,102),(8,32)を得る。

次に m が奇数なら m=1,5,25,125 である。a>0 となるには mn が必要であり、該当するのは(n,m)=(8,125)だけである。これから(a,b)=(59,66)を得る。

以上より(a,b)=(8,32),(59,66),(98,102)である。

総評

難度4、計算量4。連続整数の和を項数と平均に分解し、約数条件へ落とす整数問題である。想定時間は10分程度。a<b から n2 とすること、a が正整数になるために 1000/nn+1 が正の偶数であることが採点上の要点である。約数をすべて書き出す必要はないが、除外理由を偶奇と正負で整理すると、解の漏れがない答案になる。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 大阪大学 1999年度 前期 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。