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大阪大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

kを正数とし,f(x)=x310x2+kxとする.

(1) 方程式f(x)=0が3個の実数解をもち,
それらの解が互いに1以上離れているためのkの条件を求めよ.

(2) 曲線y=f(x)がある点でx軸に接するとき,
kの値および曲線y=f(x)x軸とによって囲まれる図形の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

数と式方程式・不等式積分 展開・因数分解、解と係数の関係、場合分け、面積計算

方針

f(x)=x(x210x+k) と因数分解し、2次方程式の2根を 5s,5+s と置く。3個の実数解と距離条件は、0,5s,5+s の間隔を直接調べればよい。(2)は x 軸に接することを重解条件に直し、k=25 のときの正の部分を積分して面積を出す。

解答

(1) f(x)=x(x210x+k) である。k>0 なので x=0 は単純な解である。残りの2解は x210x+k=0 の解である。

この2解を 5s,5+s とおくと、解と係数の関係から (5s)+(5+s)=10 であり、また (5s)(5+s)=25s2=k である。したがって s=25k と見てよい。

方程式 f(x)=0 が3個の実数解をもつには、2次方程式が相異なる実数解をもち、しかも 0 と重ならないことが必要である。k>0 のもとでは 0<k<25 なら 0<5s<5+s となり、3解は 0,5s,5+s である。

これらが互いに1以上離れている条件は (5s)01,(5+s)(5s)1 である。すなわち 5s1,2s1 であり、12s4 を得る。k=25s2 だから 2542k25(12)2 となる。よって求める条件は 9k994 である。

(2)

曲線 y=f(x)x 軸に接することは、f(x)=0 が重解をもつことを意味する。k>0 なので f(0)=k0 であり、x=0 は重解ではない。したがって x210x+k=0 が重解をもつ場合だけを考えればよい。

判別式を0とおくと (10)24k=0 より k=25 である。このとき f(x)=x(x5)2 であり、0<x<5 では f(x)>0 である。したがって、曲線と x 軸で囲まれる部分は 0x5 にあり、その面積 SS=05x(x5)2dx=05(x310x2+25x)dx=[x4410x33+25x22]05=625412503+6252=62512である。

よって k=25,S=62512 である。

3根の配置は次のようになる。

別解

解法2(根の公式と接点条件)

方針

(1) は2次式の根を根の公式で直接表し、0との距離と2根間の距離を不等式にする。(2)は接点の座標を r とし、f(r)=f(r)=0 を連立して重解を直接決定する。

解答

(1) f(x)=x(x210x+k)であり、2次式の根はα=525k,β=5+25kである。3個の実数解をもつには 0<k<25 が必要で、このとき0<α<βとなる。

3根が互いに1以上離れる条件はα1,βα1である。したがって525k1,225k1.前者から k9、後者から k99/4 を得る。よって9k994である。

(2) 接点の x 座標を r とする。k>0 より f(0)=k0 だから r0 である。そこでf(r)=0,f(r)=0を用いるとr210r+k=0,3r220r+k=0.両式の差から2r210r=2r(r5)=0となり、r=5 である。これを戻して k=25 を得る。このときf(x)=x(x5)2だから、囲まれた部分の面積はS=05x(x5)2dx=[x4410x33+25x22]05=62512.したがって k=25 である。

総評

難易度5、計算量5、想定時間15~22分。3根を 0,5s,5+s と並べると、距離条件は隣り合う2間隔だけを調べればよい。(2)では「接する」を重解条件へ直し、x=0k>0 のため重解でないことを明記する。面積では被積分関数が [0,5] で非負であることを確認する。根の公式による検算と連立条件による検算が一致する。

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出典: 大阪大学 1985年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。