方針
(1) は、0でない整式が次数より多くの相異なる根をもてないことを使う。(2) はまず を代入して を消す。次に を用い、 と になる無限列を代入して と をそれぞれ0にする。
解答
(1) が0でない整式であると仮定する。その次数を とすれば、方程式 の実数解は高々 個である。
一方、条件より であり、 は互いに異なる。さらにすべての について であるから、 は無限に多くの実数解をもつことになる。これは0でない整式について不可能である。したがって は整式として0である。
(2)
まず、任意の正の整数 について を代入する。このとき であるから である。数列 は単調に増加し、限りなく大きくなるので、(1) より が整式として成り立つ。
したがって、すべての実数 について である。 より、 のとき である。
次に を代入する。このとき 、 であるから が無限に多くの で成り立つ。したがって (1) より が整式として成り立つ。
また を代入すると、、 であるから が無限に多くの で成り立つ。再び (1) より が整式として成り立つ。
2つの恒等式 を加減すれば である。よって はいずれも整式として0である。
別解
解法2(位相を順に固定して消去する)
方針
(1) の結論を用い、まず で を消す。次に かつ となる無限列で を消し、最後に となる無限列で を消す。
解答
(1)
0でない 次整式がもつ相異なる実数解は高々 個である。ところが なので は相異なり、 は無限個の根を与える。したがって は零整式である。
(2)
すべての整数 について を代入すると は狭義増加して無限大へ向かうから、(1) より次にとおく。このとき 、 なので再び (1) より最後にとおくと である。残った恒等式から、この無限列上で となる。(1) よりよって3つの整式はいずれも零整式である。
総評
難度6、計算量4。目安時間は14〜18分。採点ポイントは、(1) の「相異なる根が無限にある整式は0」という事実を明確に使うこと、(2) で代入する無限列を目的別に選ぶこと、最後に と から を結論することです。
誤りやすいのは、 で割る場面で の点を含めてしまうことです。ここでは 、 にずらした無限列を使うので、 が保証されています。証明の流れは、まず 、次に の順に消していくと整理しやすくなります。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を独立に確認する。図は条件の役割と解法の流れを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。