方針
の項を次数の余りで3種類に分け、 と表す。 を と同じものとして見たときの余りを計算し、その余りが任意の で零多項式になることから、 を得る。 は全実数を動くので は零多項式である。
解答
の各項を、次数を で割った余りによって分ける。すると、ある多項式 を用いて と表せる。これは、たとえば , , の3種類に項を集めたものである。
任意の実数 を固定する。 で割った余りを考えると、割り算の余りの世界では と見てよい。したがってである。
よって の余りは である。
仮定より、 は常に で割り切れる。したがって上の余りは、 の多項式として零多項式でなければならない。すなわち である。ここで の係数を見ると であり、次に の係数を見ると である。
これは任意の実数 について成り立つ。実数 は全ての実数値をとるので、 である。したがって と表される。
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別解
解法2(三乗根を代入して係数を消す)
方針
を満たす1の虚数三乗根 を用いる。
の根 を代入すると
である。次数を3で割った余りごとの三成分へ
を分け、この二つの等式から余り1・2の成分がともに零であることを示す。
解答
, , を満たす
複素数 を取る。仮定の割り切れるという関係は複素数を代入しても成り立つ。
を固定すると、 と は
の根だからである。
の項を次数を3で割った余りごとに集め、と書く。, とおけば、上の二式はとなる。二式を引くとであり、 だから である。これを最初の式へ戻すとなので となる。 より
である。
は零でない任意の実数であるから、 と は無限個の実数を根に持つ。
よって両者は零多項式であり、と表される。
総評
三次式による割り切れ方から、多項式の指数が3の倍数だけに限られることを示す問題。目安時間は18分。次数を3で割った余りごとの分解が最も実直で、複素数の三乗根を代入する方法も同じ三成分を別方向から消している。
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