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大阪大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

曲線C:y=xと直線l:y=a(x1)1(ただし,a>0)があり,Clの交点をAとする.

Clx軸によって囲まれた図形をx軸のまわりに回転してできる回転体の体積をV1とし,
Aを通りy軸に平行な直線とlおよびx軸によって囲まれた図形をx軸のまわりに回転してできる回転体の体積をV2とする.
V1=V2となるaを求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安24

積分図形と方程式 体積計算文字消去、計算整理

方針

交点の高さを h と置いて a(h1)=1 を得る。曲線下の回転体から直線下の回転体を引いて V1 を表し、V1=V2 を解く。

解答

交点 Ay 座標を h>0 と置くと、A=(h2,h) である。直線の式へ代入してh=a(h21)1よりa(h1)=1,h=1+1a>1.直線と x 軸の交点も (h,0) であり、直線は y=a(xh) と書ける。

従ってV2=πhh2a2(xh)2dx=πa2(h2h)33.一方、曲線 y=x の下を回転した全体積はπ0h2xdx=πh42なのでV1=πh42V2.V1=V2a=1/(h1) を用いるとh42=2h3(h1)3.h>0 だから 3h=4(h1)、従って h=4 である。ゆえにa=1h1=13.

別解

解法2(円筒殻で二体積を直接比較する)

方針

同じ h を用い、直線を x=h+(h1)y と書く。x 軸のまわりの円筒殻として V1,V2 を高さ y で積分する。

解答

解法1と同様に交点を A=(h2,h) と置けばa(h1)=1,h>1.直線 y=a(xh)x について解くとx=h+(h1)yである。

高さ y の水平線で見ると、V1 を作る領域の横幅はh+(h1)yy2=(hy)(y+1),V2 を作る領域の横幅はh2{h+(h1)y}=(h1)(hy)である。円筒殻を用いてV1=2π0hy(hy)(y+1)dy=πh3(h+2)6,V2=2π0hy(h1)(hy)dy=πh3(h1)3.V1=V2 よりh+2=2(h1),従って h=4 である。ゆえにa=1h1=13.

総評

難易度6、計算量6。目安時間は24分である。交点を高さ h で置くと、交点の横座標 h2、直線の x 切片 h、傾きとの関係 a(h1)=1 がそろう。解法1は円板、解法2は円筒殻で独立に体積を求める。積分はすべて独立行に置き、区間と引く側を図で確認する。

冊子PDFで見る阪大の積分の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 1986年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。