方針
交点の高さを h と置いて a(h−1)=1 を得る。曲線下の回転体から直線下の回転体を引いて V1 を表し、V1=V2 を解く。
解答
交点 A の y 座標を h>0 と置くと、A=(h2,h) である。直線の式へ代入してh=a(h2−1)−1よりa(h−1)=1,h=1+a1>1.直線と x 軸の交点も (h,0) であり、直線は y=a(x−h) と書ける。
従ってV2=π∫hh2a2(x−h)2dx=3πa2(h2−h)3.一方、曲線 y=x の下を回転した全体積はπ∫0h2xdx=2πh4なのでV1=2πh4−V2.V1=V2 と a=1/(h−1) を用いると2h4=32h3(h−1).h>0 だから 3h=4(h−1)、従って h=4 である。ゆえにa=h−11=31.
別解
解法2(円筒殻で二体積を直接比較する)
方針
同じ h を用い、直線を x=h+(h−1)y と書く。x 軸のまわりの円筒殻として V1,V2 を高さ y で積分する。
解答
解法1と同様に交点を A=(h2,h) と置けばa(h−1)=1,h>1.直線 y=a(x−h) を x について解くとx=h+(h−1)yである。
高さ y の水平線で見ると、V1 を作る領域の横幅はh+(h−1)y−y2=(h−y)(y+1),V2 を作る領域の横幅はh2−{h+(h−1)y}=(h−1)(h−y)である。円筒殻を用いてV1V2=2π∫0hy(h−y)(y+1)dy=6πh3(h+2),=2π∫0hy(h−1)(h−y)dy=3πh3(h−1).V1=V2 よりh+2=2(h−1),従って h=4 である。ゆえにa=h−11=31.
総評
難易度6、計算量6。目安時間は24分である。交点を高さ h で置くと、交点の横座標 h2、直線の x 切片 h、傾きとの関係 a(h−1)=1 がそろう。解法1は円板、解法2は円筒殻で独立に体積を求める。積分はすべて独立行に置き、区間と引く側を図で確認する。
冊子PDFで見る阪大の積分の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1986年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。