方針
中心間距離を d=∣a∣ と置き、共通部分を合同な二つの球冠に分けて断面積を積分する。
解答
中心間距離を d=∣a∣ とする。d≥2 のとき2球の内部は重ならず、接する d=2 の場合も共通部分の体積は0なので V(a)=0 である。
0≤d≤2 とする。座標軸を2中心を結ぶ向きにとると、2球の表面が交わる円は中心間の中点の平面上にある。したがって共通部分は、高さh=1−2dの合同な球冠2個からなる。
半径1、高さ h の球冠の体積を求める。球の中心を原点とし、x=1−h から x=1 まで切ると、断面円の面積は π(1−x2) だからW(h)=π∫1−h1(1−x2)dx=πh2(1−3h).よってV(a)=2π(1−2d)2{1−31(1−2d)}=12π(4+d)(2−d)2(0≤d≤2).d=∣a∣ を戻すとV(a)={12π(4+∣a∣)(2−∣a∣)2,0,∣a∣≤2,∣a∣≥2.である。グラフは y 軸対称で、V(0)=4π/3 を最大値とし、a=±2 で0になり、∣a∣≥2 では a 軸上に一致する。0<∣a∣<2 では ∣a∣ の増加とともに単調に減少する。
別解
解法2
方針
2中心を原点の両側へ移し、共通部分の断面円を中心面から直接積分する。得た偶関数の概形も確認する。
解答
d=∣a∣ と置く。d≧2 なら共通部分の体積は0である。
0≦d≦2 では、2中心を (−d/2,0,0),(d/2,0,0) に移してよい。
x≧0 における共通部分の断面は、左側の球で決まり、その面積はπ{1−(x+2d)2}である。対称性よりV(a)=2π∫01−d/2{1−(x+2d)2}dx=2π[u−3u3]d/21=12π(4+d)(2−d)2.したがってV(a)={12π(4+∣a∣)(2−∣a∣)2,0,∣a∣≦2,∣a∣≧2.これは偶関数で、a=0 で 4π/3、a=±2 で0となる。
総評
式は a ではなく中心間距離 ∣a∣ に依存するため、最初に偶関数であることを押さえる。重なりを合同な球冠2個と見ると、断面積の積分が一度で済む。a=0 で球1個の体積 4π/3、∣a∣=2 で0となる端点確認が検算になる。目安時間は20分。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。
冊子PDFで見る阪大の積分の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1988年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。