方針
和の公式で数列を二次式に直し、差商を因数分解する。(2)では1組の整数を選び、分母6を一度に処理する。
解答
(1)
定義式の中の和を先に計算する。よく知られた和の公式k=1∑nk2=6n(n+1)(2n+1),k=1∑nk=2n(n+1)を用いるとan=n1(p6n(n+1)(2n+1)+2q2n(n+1)+rn)=6p(n+1)(2n+1)+q(n+1)+r.これを n について整理すればan=3pn2+(2p+q)n+(6p+q+r)である。したがって、m=n のとき定数項は差で消え、m−nam−an=3pm−nm2−n2+(2p+q)m−nm−n=3p(m+n)+2p+q=6(2m+2n+3)p+q.よって求める値は 3p(m+n)+2p+q である。
(2)
(1)の結果に m=1,n=3 を代入する。この2つは相異なる正の整数なので、仮定により 1−3a1−a3=3p(1+3)+2p+q=611p+q は整数である。ここで q は整数だから、611p も整数でなければならない。すなわち 6∣11p である。6 と 11 は互いに素なので、ユークリッドの互除法、または素因数分解より 6∣p が従う。よって p は6で割り切れる。
別解
解法2
方針
差商までは同様に求めるが、二つの差商の差から3の倍数条件を、別の1組から偶数条件を取り出す。
解答
(1)
和の公式からan=3pn2+(2p+q)n+(6p+q+r)である。したがってm−nam−an=3p(m+n)+2p+q.(2)
この整数を D(m,n) と書く。仮定より D(1,2) と D(1,3) は整数なのでD(1,3)−D(1,2)=3pも整数であり、3∣p である。またD(1,2)=23p+qは整数で、q も整数だから 3p/2 は整数である。よって 2∣p である。
2と3は互いに素なので 6∣p となる。
総評
平均で定義された数列を、和の公式によって2次式へ変換する整数問題である。計算量は大きくないが、(2)では「任意の m,n」をどう使うかが答案の分かれ目になる。差商を 6(2m+2n+3)p+q まで整理しておくと、あとは分母6の処理に集中できる。1組 (1,3) だけで一気に 6∣p を示せるが、偶数条件と3の倍数条件を別々に取り出す別解も自然で、整数条件の読み方を確認するよい問題である。目安時間は12分。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。 2解法は同じ結論を異なる着眼点から確認しており、条件の使い忘れと端点・等号条件まで相互に点検できる。
冊子PDFで見る阪大の数列の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1988年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。