方針
en=xn−5 と置き、漸化式から en+1=en2/(2xn) を得る。初期値と正値性を確認し、目標の上界を帰納的に引き継ぐ。
解答
まずx2=2⋅222+5=49である。(9/4)2>5 と 5>2 より0<x2−5<49−2=41=221.ある n≧2 で0<xn−5<2n1が成り立つとする。漸化式からxn+1−5=2xnxn2+5−25xn=2xn(xn−5)2.xn>5>2 なので右辺は正であり、さらに0<xn+1−5<4(xn−5)2<4xn−5<2n+21<2n+11.従って数学的帰納法により0<xn−5<2n1(n≧2)が成り立つ。
別解
解法2(比の変換で誤差を反復平方する)
方針
目標値 5 に対する差と和の比を取る。Newton型の漸化式ではこの比が毎回二乗されるため、二重指数的な減少を直接評価できる。
解答
un=xn+5xn−5と置く。漸化式を用いて分子と分母を整理するとun+1=xn2+5+25xnxn2+5−25xn=un2.従ってun=u12n−1.また∣u1∣=9−45<81である。実際、最後の不等式は 71<325 と同値であり、両辺を平方すれば 5041<5120 となる。
n≧2 では 0<un<8−2n−1≦8−n である。一方、un の定義を xn−5 について解くとxn−5=1−un25un.un<1/64 より係数は6より小さいから0<xn−5<6⋅2−3n<2−n.ここで最後の不等式には n≧2 を用いた。よって主張が示された。
総評
難易度5、計算量4。目安時間は15分である。差を取ると完全平方になることが本質である。解法1は帰納法で必要な上界だけを追い、解法2は差と和の比が反復平方される構造まで捉える。正値性を上界と同時に示し、初期段階が n=2 であることを明記する。
冊子PDFで見る阪大の数列の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1986年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。