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大阪大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

正の整数nに対して
xn=rnsinnθ (ただしr>0,0<θ<π2)とおく.
x1=34x2=38であるとき
n=1xnの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

数列三角関数 和の計算三角比の利用、計算整理

方針

与えられた x1,x2 から、rsinθrcosθ を求める。x2=r2sin2θ=2(rsinθ)(rcosθ) なので rcosθ=1/4 が得られ、r=1/2 となり無限和は収束する。和は三角関数の漸化式 sinnθ=2cosθsin(n1)θsin(n2)θ から、S(12rcosθ+r2)=rsinθ を導いて求める。

解答

まず x1=rsinθ=34 である。また x2=r2sin2θ=2(rsinθ)(rcosθ) であるから 234rcosθ=38 となる。よって rcosθ=14 である。

したがってr2=(rsinθ)2+(rcosθ)2=(34)2+(14)2=14である。r>0 なので r=12 である。特に無限和は収束する。 S=n=1rnsinnθ とおく。三角関数の公式 sinnθ=2cosθsin(n1)θsin(n2)θ を用いると、n2 の部分についてSrsinθ=n=2rnsinnθ=2rcosθn=2rn1sin(n1)θr2n=2rn2sin(n2)θ=2rcosθSr2Sである。最後の和では sin0=0 を用いた。したがって S(12rcosθ+r2)=rsinθ となり、S=rsinθ12rcosθ+r2 である。

ここにrsinθ=34,rcosθ=14,r2=14を代入するとS=34112+14=3434=33である。

別解。rsinθ=3/4, rcosθ=1/4 から、r=1/2, θ=π/3 と分かる。したがって xn=(12)nsinnπ3 であり、sin(nπ/3) の周期6を使って6項ずつまとめても同じ和 3/3 が得られる。

総評

三角数列の無限和を求める問題で、12分程度が目安である。x1,x2 から角そのものを急いで求める必要はなく、rsinθ, rcosθ, r2 が分かれば十分である。無限和公式を使う場合も、三角関数の漸化式から一行で導いておくと答案として説得力が増す。r=1/2<1 を確認して、無限和が収束することも忘れないようにしたい。

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出典: 大阪大学 1989年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。