方針
与えられた x1,x2 から、rsinθ と rcosθ を求める。x2=r2sin2θ=2(rsinθ)(rcosθ) なので rcosθ=1/4 が得られ、r=1/2 となり無限和は収束する。和は三角関数の漸化式 sinnθ=2cosθsin(n−1)θ−sin(n−2)θ から、S(1−2rcosθ+r2)=rsinθ を導いて求める。
解答
まず x1=rsinθ=43 である。また x2=r2sin2θ=2(rsinθ)(rcosθ) であるから 2⋅43⋅rcosθ=83 となる。よって rcosθ=41 である。
したがってr2=(rsinθ)2+(rcosθ)2=(43)2+(41)2=41である。r>0 なので r=21 である。特に無限和は収束する。 S=n=1∑∞rnsinnθ とおく。三角関数の公式 sinnθ=2cosθsin(n−1)θ−sin(n−2)θ を用いると、n≧2 の部分についてS−rsinθ=n=2∑∞rnsinnθ=2rcosθn=2∑∞rn−1sin(n−1)θ−r2n=2∑∞rn−2sin(n−2)θ=2rcosθS−r2Sである。最後の和では sin0=0 を用いた。したがって S(1−2rcosθ+r2)=rsinθ となり、S=1−2rcosθ+r2rsinθ である。
ここにrsinθ=43,rcosθ=41,r2=41を代入するとS=1−21+4143=4343=33である。
別解。rsinθ=3/4, rcosθ=1/4 から、r=1/2, θ=π/3 と分かる。したがって xn=(21)nsin3nπ であり、sin(nπ/3) の周期6を使って6項ずつまとめても同じ和 3/3 が得られる。
総評
三角数列の無限和を求める問題で、12分程度が目安である。x1,x2 から角そのものを急いで求める必要はなく、rsinθ, rcosθ, r2 が分かれば十分である。無限和公式を使う場合も、三角関数の漸化式から一行で導いておくと答案として説得力が増す。r=1/2<1 を確認して、無限和が収束することも忘れないようにしたい。
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出典: 大阪大学 1989年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。