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大阪大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

abを正の定数,nを2以上の自然数とする.2つの曲線y=axn(x0),x=byn(y0)によって囲まれた図形の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安14

積分関数 面積計算文字消去置換

方針

二つの曲線は第1象限で原点ともう一つの点 (X,Y) で交わる。まず交点条件 Y=aXnX=bYn から XY を求める。面積は長方形 0xX0yY から,曲線 y=axn の下側と曲線 x=byn の左側を引くと簡単に出る。最後に n21=(n1)(n+1) を用いて指数を整理する。別解として,縦に切って上側の曲線 y=(x/b)1/n と下側の曲線 y=axn の差を積分しても同じ式が得られる。

解答

原点以外の交点を (X,Y) とする。X>0Y>0 であり,交点では Y=aXn,X=bYn が成り立つ。Y=aXnX=bYn に代入すると X=b(aXn)n=banXn2 である。X>0 なので Xn21=1ban となり,X=(ban)1n21 である。

面積を S とする。長方形 0xX,0yY の面積は XY である。この長方形から,曲線 y=axn の下側の面積と,曲線 x=byn の左側の面積を引けば,二つの曲線で囲まれた部分が残る。したがって S=XY0Xaxndx0Ybyndy である。

ここで交点条件 Y=aXnX=bYn を使うと 0Xaxndx=aXn+1n+1=XYn+1 であり,また 0Ybyndy=bYn+1n+1=XYn+1 である。よって S=XYXYn+1XYn+1=n1n+1XY となる。

あとは XYa,b,n で表す。Y=aXn より XY=aXn+1 である。先に求めた X を用いると XY=a(ban)n+1n21 である。n21=(n1)(n+1) だから n+1n21=1n1 であり,XY=a(ban)1n1=ab1n1ann1=(ab)1n1となる。

したがって求める面積は S=n1n+1(ab)1n1 である。

別解。縦に切って直接積分してもよい。x=byn から,上側の曲線は y=(xb)1/n である。したがって S=0X{(xb)1/naxn}dx である。計算すると0X(xb)1/ndx=nn+1b1/nX(n+1)/nであるが,Y=(X/b)1/n なのでこれは nn+1XY に等しい。また 0Xaxndx=XYn+1 であるから S=nn+1XY1n+1XY=n1n+1XY となり,上と同じ結論を得る。

総評

交点の座標をすべて展開するのではなく,XY を中心に整理すると計算が軽くなる面積問題である。目安時間は14分。長方形から二つの余分な部分を引く方法では,aXn+1=XYbYn+1=XY が効く。直接積分の別解でも同じ整理が現れるため,どちらの方法でも最後の指数計算が山場である。特に (n21)=(n1)(n+1) を使い忘れると答えが複雑なまま残りやすい。

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出典: 大阪大学 1991年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。