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大阪大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

次の問いに答えよ.

(1) pqabは定数でp>0q>0とする.
xyxyを満たしながら動くとき,px2qy2+ax+byの最大値,およびそのときのxyを求めよ.

(2) abcを定数とする.
xyおよびzxyzを満たしながら動くとき,x2y2z2+ax+by+czの最大値を求めよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安30

関数方程式・不等式 式変形、場合分け、微分による最大最小

方針

(1) 制約なしの頂点が xy に入るかを判定し、入らなければ境界 x=y で最大化する。(2) 同じ操作を3変数の順序制約に対して隣接する違反区間をまとめる形で行う。

解答

(1) 制約がなければx=a2p,y=b2qで最大となる。これが xy を満たす条件はaqbp.このとき最大値と最大点はa24p+b24q,(x,y)=(a2p,b2q).一方 aq<bp のとき、最大点は境界 x=y=t 上にある。そこで(p+q)t2+(a+b)tを最大化するとt=a+b2(p+q)であり、最大値は(a+b)24(p+q).従ってこの場合の最大点は(x,y)=(a+b2(p+q),a+b2(p+q)).(2) 平方完成するとx2y2z2+ax+by+cz=a2+b2+c24(xa2)2(yb2)2(zc2)2.従って (a/2,b/2,c/2) に最も近い xyz の点を求めればよい。結果は次の4場合である。条件最大値abca2+b2+c24a<b, a+b2c(a+b)28+c24b<c, 2ab+ca24+(b+c)28上記以外(a+b+c)212実際、第2の場合は x=y=(a+b)/4, z=c/2、第3の場合は x=a/2, y=z=(b+c)/4、最後の場合はx=y=z=a+b+c6で最大となる。各条件は、このように平均してまとめた値が隣の値との順序を保つ条件に一致する。境界では隣接する二つの式は同じ値を与える。

別解

解法2

方針

平方完成した二次式の最大点は、制約領域 xyz の内部、2つの境界面 x=y, y=z、または境界直線 x=y=z のいずれかにある。それぞれで平方完成し、得られた最大点がその面にとどまる条件を調べて4場合を得る。

解答

(1)
平方完成するとpx2qy2+ax+by=a24p+b24qp(xa2p)2q(yb2q)2.頂点が xy を満たす条件は aqbp である。このとき最大値はa24p+b24q,(x,y)=(a2p,b2q).aq<bp のときは境界 x=y=t 上で最大となり、(p+q)t2+(a+b)tを平方完成して最大値=(a+b)24(p+q),x=y=a+b2(p+q)を得る。

(2)
制約領域の内部では(x,y,z)=(a2,b2,c2)が候補で、条件は abc、最大値はa2+b2+c24である。

境界面 x=y=t では2t2+(a+b)tz2+czを最大化するのでt=a+b4,z=c2.これは tz すなわち a+b2c のとき面上にあり、内部の順序違反が a<b の場合に採用される。最大値は(a+b)28+c24.同様に境界面 y=z=t からx=a2,t=b+c4を得る。条件は b<c, 2ab+c で、最大値はa24+(b+c)28.以上のいずれの点も順序条件を満たさない場合、最大点は x=y=z=t 上にある。3t2+(a+b+c)tを最大化してt=a+b+c6,最大値=(a+b+c)212.従って求める最大値は{a2+b2+c24(abc),(a+b)28+c24(a<b, a+b2c),a24+(b+c)28(b<c, 2ab+c),(a+b+c)212(上記以外)である。境界条件が等号のとき、隣り合う式は同じ値を与える。

総評

難度8、計算量7。第(2)問は順序に反する隣接成分を平均して一つのブロックにまとめる。4場合が全領域を重複なく覆うことを条件から確認できる。 答案では小問ラベル、場合分け、等号または唯一性の根拠を明示した。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 大阪大学 1999年度 後期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。