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大阪大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

aを正数,bを実数としf(x)=logx(1x)ax(1x)+b(0<x<1)とおく。

(1) f(x)の区間0<x<1における最大値を求めよ。

(2) f(x)=0が区間0<x<1における相異なる4個の解をもつために,abが満たすべき条件を求めよ。
また,この条件を満たす点(a,b)の集合をab平面上に図示せよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安25

関数指数・対数微分 置換グラフの概形微分による最大最小、場合分け

方針

u=x(1x) と置くと 0<u1/4 で、u<1/4 の値には2つの x が対応する。h(u)=loguau+b の増減から最大値を求め、4解条件を「h(u)=00<u<1/4 に2根」と読み替える。

解答

u=x(1x) とおくと 0<u1/4 であり、f(x)=h(u)=loguau+bと書ける。また 0<u<1/4 の各 u には、区間 0<x<1 の異なる2つの x が対応する。

(1) h(u)=1/ua である。0<a4 のときは 0<u1/4h(u)0 だから、最大値はh(1/4)=blog4a4である。a>4 のときは u=1/a で最大となり、その値はh(1/a)=bloga1である。

(2) f(x)=0 が相異なる4解をもつためには、h(u)=00<u<1/4 に相異なる2根をもつことが必要十分である。h(u) (u0+) であり、h(u)=1/u2<0 だから、これは最大点が区間内部にあり、最大値が正、右端の値が負であることと同値である。

したがってa>4,bloga1>0,blog4a4<0すなわちa>4,1+loga<b<a4+log4である。a>4 では下側の境界が上側より小さい。よって図示する領域は、直線 a=4 の右側で、曲線 b=1+loga の上、直線 b=a/4+log4 の下の開領域であり、境界はいずれも含まない。

別解

解法2

方針

置換を先にせず f(x) を因数分解する。x=1/2x(1x)=1/a で区切った増減表から、最大値と四つの零点をもつための山の高さ・中央の谷の高さを直接読み取る。

解答

まずf(x)=(12x){1x(1x)a}と因数分解できる。

(1)
0<a4 のときは x(1x)1/4 より、fx=1/2 まで増加し、その後減少する。よって最大値はf(12)=blog4a4.a>4 のとき、x(1x)=1/a1/2 の両側に二つの解をもつ。増減を調べると、その二点が同じ高さの極大点であり、最大値はlog1aaa+b=bloga1.(2)
a>4 の場合、グラフは左右対称で、両側の極大値は bloga1、中央 x=1/2 の極小値は blog4a/4 である。また両端では f(x) となる。

相異なる4個の零点をもつための必要十分条件は、二つの山が x 軸より上、中央の谷が x 軸より下にあることである。したがってa>4,bloga1>0,blog4a4<0.すなわちa>4,1+loga<b<a4+log4.ab 平面では a=4 の右側で、曲線 b=1+loga の上、直線 b=a/4+log4 の下にある開領域であり、境界は含まない。

総評

対称な四次形状を u=x(1x) へ落とすか、導関数を直接因数分解する難問。目安は25分。四つの解には内部の二つの極大が正、中央の極小が負という厳密不等号が必要で、境界を含めない。領域図では上下の曲線を取り違えない。

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出典: 大阪大学 1994年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。