方針
u=x(1−x) と置くと 0<u≦1/4 で、u<1/4 の値には2つの x が対応する。h(u)=logu−au+b の増減から最大値を求め、4解条件を「h(u)=0 が 0<u<1/4 に2根」と読み替える。
解答
u=x(1−x) とおくと 0<u≦1/4 であり、f(x)=h(u)=logu−au+bと書ける。また 0<u<1/4 の各 u には、区間 0<x<1 の異なる2つの x が対応する。
(1) h′(u)=1/u−a である。0<a≦4 のときは 0<u≦1/4 で h′(u)≧0 だから、最大値はh(1/4)=b−log4−4aである。a>4 のときは u=1/a で最大となり、その値はh(1/a)=b−loga−1である。
(2) f(x)=0 が相異なる4解をもつためには、h(u)=0 が 0<u<1/4 に相異なる2根をもつことが必要十分である。h(u)→−∞ (u→0+) であり、h′′(u)=−1/u2<0 だから、これは最大点が区間内部にあり、最大値が正、右端の値が負であることと同値である。
したがってa>4,b−loga−1>0,b−log4−4a<0すなわちa>4,1+loga<b<4a+log4である。a>4 では下側の境界が上側より小さい。よって図示する領域は、直線 a=4 の右側で、曲線 b=1+loga の上、直線 b=a/4+log4 の下の開領域であり、境界はいずれも含まない。
別解
解法2
方針
置換を先にせず f′(x) を因数分解する。x=1/2 と x(1−x)=1/a で区切った増減表から、最大値と四つの零点をもつための山の高さ・中央の谷の高さを直接読み取る。
解答
まずf′(x)=(1−2x){x(1−x)1−a}と因数分解できる。
(1)
0<a≦4 のときは x(1−x)≦1/4 より、f は x=1/2 まで増加し、その後減少する。よって最大値はf(21)=b−log4−4a.a>4 のとき、x(1−x)=1/a は 1/2 の両側に二つの解をもつ。増減を調べると、その二点が同じ高さの極大点であり、最大値はloga1−aa+b=b−loga−1.(2)
a>4 の場合、グラフは左右対称で、両側の極大値は b−loga−1、中央 x=1/2 の極小値は b−log4−a/4 である。また両端では f(x)→−∞ となる。
相異なる4個の零点をもつための必要十分条件は、二つの山が x 軸より上、中央の谷が x 軸より下にあることである。したがってa>4,b−loga−1>0,b−log4−4a<0.すなわちa>4,1+loga<b<4a+log4.ab 平面では a=4 の右側で、曲線 b=1+loga の上、直線 b=a/4+log4 の下にある開領域であり、境界は含まない。
総評
対称な四次形状を u=x(1−x) へ落とすか、導関数を直接因数分解する難問。目安は25分。四つの解には内部の二つの極大が正、中央の極小が負という厳密不等号が必要で、境界を含めない。領域図では上下の曲線を取り違えない。
冊子PDFで見る阪大の関数の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1994年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。