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大阪大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

xyz空間において,x軸をlとし,2点(1,1,0)(0,0,1)を通る直線をmとする.点P(1t,t,1t)を通り,2直線lmの両方に交わる直線nが存在するためのtについての条件を求めよ.また,直線nの方程式を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定文字消去ベクトル成分計算

方針

直線 nlm の両方に交わるなら、l 上の点 Lm 上の点 M を結ぶ直線上に P がある。そこで L=(s,0,0)M=(1r,1r,r) とおき、P=L+λ(ML) の成分比較を行う。y,z 成分から λ,r を求め、x 成分から s を求める。分母が消える t=0,12 は、実際に成分比較が矛盾することも確認する。

解答

直線 l 上の点を L=(s,0,0) とおく。また直線 m(1,1,0)(0,0,1) を通るので、その上の点は M=(1r,1r,r) と表せる。

求める直線 n が存在するなら、P はある LM を結ぶ直線上にある。したがって、ある実数 λ について P=L+λ(ML) と書ける。P=(1t,t,1t) を代入して成分を比較すると{1t=s+λ(1rs),t=λ(1r),1t=λrである。

第2式と第3式を足すと 12t=λ{(1r)+r}=λ だから λ=12t である。もし t=12 なら λ=0 となるが、第3式は 12=0 となって矛盾する。したがって t12 である。 t12 のとき、第3式から r=1t12t=t12t1 である。また 1r=11t12t=t12t である。これを第1式に代入すると1t=s+(12t)(t12ts)=st(12t)s=t+2tsとなる。よって 1=2ts であり、ここから t0,s=12t を得る。逆に t=0 とすると第1式は 1=0 となり矛盾するので、確かに除かなければならない。

したがって存在条件は t0,t12 である。

この条件のもとでL=(12t,0,0),M=(t2t1,t2t1,t12t1)である。方向ベクトルは ML の定数倍として (2t22t+1, 2t2, 2t(t1)) を取れる。よって求める直線 n は、実数 u を用いて(x,y,z)=(12t,0,0)+u(2t22t+1, 2t2, 2t(t1))である。

総評

空間内の2直線を横切る直線を、交点を媒介変数で置いて求める問題である。目安時間は18分。l 上の点と m 上の点を結ぶという発想に乗れば、あとは3成分の連立方程式である。注意点は t=0t=12 を単に分母から除くのではなく、元の成分比較で実際に矛盾する値として確認すること。直線の方程式では方向ベクトルを分母のない形に直すと見やすい。

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出典: 大阪大学 1992年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。