方針
行列を,長さを倍して原点まわりに回転する変換として読む。したがっての長さは,方向はで決まる。図形はにあるので,まず方向からに絞る。その後,として座標をと置き,放物線より上かつ直線より下という不等式での範囲を求める。最後にを調べる。
解答
行列は,複素数で考えれば を掛けることに対応する。したがって,による一次変換は,長さを倍し,原点のまわりに回転する変換である。
初めのベクトルはなので,の長さは であり,方向は正の軸からだけ回転した方向である。
図形は で定められる。特にである。の方向をの余りで見ると,では軸方向,ではの方向になる。したがってに入る可能性があるのは の場合だけである。
このときと書ける。つまり である。
まずより だから である。また放物線より上にある条件は である。整理すると すなわち である。この2次式の根は なので である。これとを合わせると である。 である自然数は であり,対応するは である。このうち上の範囲に入るのはだけである。したがって である。
このとき なのでである。
別解
解法2
方針
を直接計算し、 に分ける。 は座標の符号だけで除外でき、 では を明示して、領域 の二つの不等式へ代入する。
解答
直接計算するとである。そこで 、 とおく。
なら は正の 軸上にあり、 の条件 を満たさない。 なら となるので、これも に入らない。したがって だけを調べればよい。 では なので領域外である。 ではであり、だから に含まれる。 ではとなるので領域外である。
以上より
総評
行列を回転・拡大と読むか、 の周期を使う問題。目安は20分。自然数 を3で分類して方向を先に絞り、領域の下側放物線と上側直線の両方を確認する。連続範囲を求めた後、実際の離散値に戻すことが要点。