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大阪大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

xy平面上の曲線K:x2+2bxy+2y2=1を,
原点を中心として反時計回りにθだけ回転して得られる曲線の方程式を
Ax2+2Bxy+Cy2=1とする。
ただし,π4θπ4とする。

次の問に答えよ。

(1) B=0となるとき,tan2θの値をbを用いて表せ。

(2) Kが,楕円となるようなbの値の範囲を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

図形と方程式数と式 座標設定恒等式比較判別式

方針

二次形式の係数を回転公式で変換して交差項 B を求める。(2)は回転しても楕円かどうかは変わらないので、xについて平方完成し、正定値となる条件を調べる。

解答

(1) 回転後の点を (x,y) とすると、回転前の座標は(xcosθ+ysinθ,xsinθ+ycosθ)である。これをもとの式に代入したときの xy の係数を整理すると2B=2bcos2θsin2θである。したがって B=0 ならtan2θ=2bである。

(2) x2+2bxy+2y2=(x+by)2+(2b2)y2である。これが楕円を表すための必要十分条件は、左辺が (x,y)(0,0) に対して常に正となることである。したがって2b2>0が必要十分であり、求める範囲は2<b<2である。

別解

解法2

方針

二次形式を対称行列で表す。主軸方向の単位ベクトルとそれに直交するベクトルを代入し、混合項が消える条件を内積から求める。楕円条件は二つの固有方向の係数が正であることを、和と積から判定する。

解答

(1)
二次形式の係数行列をM=(1bb2)とする。回転後の x 軸・y 軸に対応する回転前の単位ベクトルはu=(cosθ,sinθ),v=(sinθ,cosθ)である。回転後の混合項の半分 BB=uMt ⁣v=bcos2θ12sin2θ.よって B=0 ならtan2θ=2b.θ の指定範囲では、この値に対応する主軸方向を選べる。

(2)
B=0 とした座標では曲線はAX2+CY2=1と書ける。回転で二次形式の係数の和と行列式は変わらないのでA+C=3,AC=2b2.楕円となるための必要十分条件は A>0C>0 である。和が正なので、これは積が正であることと同値であり、2b2>0.したがって2<b<2.

総評

回転で二次形式の交差項を消し、楕円条件を判定する問題。目安は15分。回転の向きによる sin2θ の符号を座標代入または基底ベクトルで確定する。境界 b=±2 では退化するため等号を含めない。

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出典: 大阪大学 1994年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。