方針
二次形式の係数を回転公式で変換して交差項 B B を求める。(2)は回転しても楕円かどうかは変わらないので、x x について平方完成し、正定値となる条件を調べる。
解答
(1) 回転後の点を ( x , y ) ( x , y ) とすると、回転前の座標は( x cos θ + y sin θ , − x sin θ + y cos θ ) ( x cos θ + y sin θ , − x sin θ + y cos θ ) である。これをもとの式に代入したときの x y x y の係数を整理すると2 B = 2 b cos 2 θ − sin 2 θ 2 B = 2 b cos 2 θ − sin 2 θ である。したがって B = 0 B = 0 ならtan 2 θ = 2 b tan 2 θ = 2 b である。
(2) x 2 + 2 b x y + 2 y 2 = ( x + b y ) 2 + ( 2 − b 2 ) y 2 x 2 + 2 b x y + 2 y 2 = ( x + b y ) 2 + ( 2 − b 2 ) y 2 である。これが楕円を表すための必要十分条件は、左辺が ( x , y ) ≠ ( 0 , 0 ) ( x , y ) = ( 0 , 0 ) に対して常に正となることである。したがって2 − b 2 > 0 2 − b 2 > 0 が必要十分であり、求める範囲は− 2 < b < 2 − 2 < b < 2 である。
別解 解法2
方針
二次形式を対称行列で表す。主軸方向の単位ベクトルとそれに直交するベクトルを代入し、混合項が消える条件を内積から求める。楕円条件は二つの固有方向の係数が正であることを、和と積から判定する。
解答
(1) 二次形式の係数行列をM = ( 1 b b 2 ) M = ( 1 b b 2 ) とする。回転後の x x 軸・y y 軸に対応する回転前の単位ベクトルはu ⃗ = ( cos θ , − sin θ ) , v ⃗ = ( sin θ , cos θ ) u = ( cos θ , − sin θ ) , v = ( sin θ , cos θ ) である。回転後の混合項の半分 B B はB = u ⃗ M t v ⃗ = b cos 2 θ − 1 2 sin 2 θ . B = u M t v = b cos 2 θ − 2 1 sin 2 θ . よって B = 0 B = 0 ならtan 2 θ = 2 b . tan 2 θ = 2 b . θ θ の指定範囲では、この値に対応する主軸方向を選べる。
(2) B = 0 B = 0 とした座標では曲線はA X 2 + C Y 2 = 1 A X 2 + C Y 2 = 1 と書ける。回転で二次形式の係数の和と行列式は変わらないのでA + C = 3 , A C = 2 − b 2 . A + C = 3 , A C = 2 − b 2 . 楕円となるための必要十分条件は A > 0 A > 0 、C > 0 C > 0 である。和が正なので、これは積が正であることと同値であり、2 − b 2 > 0. 2 − b 2 > 0. したがって− 2 < b < 2 . − 2 < b < 2 .
総評
回転で二次形式の交差項を消し、楕円条件を判定する問題。目安は15分。回転の向きによる sin 2 θ sin 2 θ の符号を座標代入または基底ベクトルで確定する。境界 b = ± 2 b = ± 2 では退化するため等号を含めない。
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阪大の図形と方程式の問題
出典: 大阪大学 1994年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。