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大阪大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

aは1より小さい正の定数とする.
xy平面の第1象限に,原点Oからの距離がaの点Pをとる.
Pを中心に半径1の円をえがき,
x軸との交点をACy軸との交点をBDとする.
ただし,点Ax座標,点By座標はともに正とする.

POA=θとおくとき,次の問に答えよ.

(1) 四角形ABCDの面積Saθで表せ.

(2) θ0<θ<90の範囲を動くとき,
Sの最大値およびSが最大となるときのθの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式三角関数 座標設定面積計算、範囲評価

方針

P(acosθ,asinθ)とおく。円とx軸の交点を結ぶ弦ACの長さ、円とy軸の交点を結ぶ弦BDの長さを、それぞれ中心から軸までの距離を使って求める。四角形ABCDは対角線AC, BDが座標軸上にあり直交するので、面積はACBD/2である。最大化ではS2を考え、sin2θcos2θ1/4を使って等号条件θ=45を確認する。

解答

(1) P=(acosθ,asinθ) とおく。円の方程式は (xacosθ)2+(yasinθ)2=1 である。 x軸との交点ではy=0なので (xacosθ)2=1a2sin2θ である。したがって、2つの交点A,Cの距離は AC=21a2sin2θ である。同様に、y軸との交点ではx=0だから (yasinθ)2=1a2cos2θ であり BD=21a2cos2θ である。

対角線ACx軸上、対角線BDy軸上にあるので、これらは直交する。直交する対角線をもつ四角形の面積は対角線の積の半分であるからS=12ACBD=2(1a2sin2θ)(1a2cos2θ)である。

(2)
S>0なのでS2を最大にすればよい。(1)よりS2=4(1a2sin2θ)(1a2cos2θ)=4{1a2(sin2θ+cos2θ)+a4sin2θcos2θ}=4(1a2+a4sin2θcos2θ).ここでsin2θcos2θ=(sinθcosθ)2=14sin22θ14であり、0<θ<90において等号は 2θ=90,θ=45 のときに成り立つ。

したがってS24(1a2+a44)=4(1a22)2である。0<a<1より1a2/2>0だから S2a2 である。よって最大値は 2a2 であり、そのとき θ=45 である。

別解

解法2

方針

円と座標軸の交点をすべて座標で書き、行列式による四角形の面積として計算する。最大化では sin22θ を用いる代わりに cos4θ1 へ変形し、等号条件を読み取る。

解答

(1) P=(acosθ,asinθ)と置く。円と x 軸との交点は(acosθ±1a2sin2θ,0),y 軸との交点は(0,asinθ±1a2cos2θ)である。従って、座標軸上にある2本の対角線の長さはAC=21a2sin2θ,BD=21a2cos2θ.座標の行列式、すなわち4つの三角形の符号付き面積を足すとS=12ACBD.ゆえにS=2(1a2sin2θ)(1a2cos2θ).(2)S24=1a2+a4sin2θcos2θ=1a2+a48(1cos4θ).cos4θ1 よりS241a2+a44=(1a22)2.0<a<1 だからS2a2.等号は cos4θ=1 のときであり、
0<θ<90 ではθ=45だけである。従って最大値は2a2である。

総評

難度5、計算量5。円の中心から座標軸までの距離を弦長へ変換し、直交対角線の面積公式を使う。最大化では平方してよい正値性と、θ=45 が指定開区間内にあることまで確認した。

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出典: 大阪大学 1997年度 前期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。