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大阪大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

0<a1とする.点(a,0)を中心とする半径1の円周をCとする.
原点(0,0)を通り傾きmの直線とCとの交点をPQとし,その中点をRとする.

(1) mを動かすとき,Rが描く軌跡Dを求めよ.

(2) Dに原点をつけ加えた曲線とCが囲む図形の{(x,y)x0,y0}に含まれる部分をEとする.
Ex軸のまわりに回転させてできる立体の体積V(a)を求めよ.

(3) 0<a1におけるV(a)の最大値を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

図形と方程式積分微分 軌跡座標設定体積計算微分による最大最小

方針

弦の中点は円の中心から直線へ下ろした垂線の足である。(2)は大円内・小円外の第1象限部分として円板法で積分し、(3)を微分する。

解答

(1)
直線をy=mxとする。円の中心(a,0)からこの直線への垂線の足がRなのでR=(a1+m2,am1+m2).従って(xa2)2+y2=(a2)2.mが実数の範囲では原点だけは到達しない。よってDは直径が原点と(a,0)を結ぶ線分である円から原点を除いたもの。
(2)
Dに原点を加えた小円はCの内部にある。第1象限で、Cの上半円の高さの二乗は1(xa)2(0xa+1),小円の上半円ではaxx2(0xa).従って円板法によりV(a)=π0a+1{1(xa)2}dxπ0a(axx2)dx=π(23+aa32).(3)
V(a)=π(13a2/2)より、0<a1ではa=2/3で最大となる。従ってVmax=2π3(1+23).

別解

解法2

方針

弦の方向角を ϕ とし、中点 R は中心から弦へ下ろした垂線の足と見る。
極座標式 r=acosϕ から軌跡を円と判定する。
体積は大円の回転円板から小円の回転円板を引き、最後に1変数微分する。

解答

(1)

原点を通る直線の方向角を ϕ とする。円の中心 (a,0)
この直線へ正射影した点が R なので、原点から R までの距離はr=acosϕ.x=rcosϕ,y=rsinϕ よりx2+y2=ax,すなわち(xa2)2+y2=(a2)2.有限の傾きでは原点に到達しないので、D はこの円から原点を除いた軌跡である。

(2)

第1象限で大円 C の高さの二乗は1(xa)2(0xa+1),小円 D の高さの二乗はaxx2(0xa).よってV(a)=π0a+1{1(xa)2}dxπ0a(axx2)dx=π(23+aa32).(3)V(a)=π(13a22).0<a1 では a=2/3 で増加から減少へ変わるからVmax=2π3(1+23).

総評

難度7、計算量7。軌跡の原点は有限の傾きでは到達しないため除外し、(2)で改めて加えるという問題文の指定を反映した。二つの円が内接または内包されることを確認して積分範囲を決めた。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。

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出典: 大阪大学 1996年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。