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大阪大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

放物線C:y=12x2上の原点以外の点PにおけるCの接線をl1とし,
Pを通りl1と直交する直線をl2とする.
また,l2Cが再び交わる点をQとし,QにおけるCの接線をl3とする.
さらに,l1l3との交点をRとする.

(1)R(x,y)について,yxの式で表せ.

(2) PRPQとなる点Px座標の範囲を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安18

微分図形と方程式 接線・法線、パラメータ処理、軌跡

方針

Px 座標を p とおき、接線 l1 と法線 l2 を式で表す。法線と放物線のもう1つの交点 Q は、qp を使って因数分解的に求める。Q における接線 l3l1 の交点 R は、放物線の2つの接線の交点公式 x=(p+q)/2 で出せる。最後は PRPQ を二乗して比較し、p0 に注意して不等式を p24 に帰着する。

解答

(1)
Px 座標を p とおく。P は原点以外の点なので p0,P(p,p22) である。放物線 y=x2/2 の導関数は y=x だから、P における接線 l1yp22=p(xp) すなわち y=pxp22 である。これに直交する直線 l2 の傾きは 1/p なので yp22=1p(xp) である。 l2 と放物線が再び交わる点を Q(q,q22) とおく。Ql2 上にあるから q22p22=1p(qp) である。左辺を因数分解して (qp)(q+p)2=qpp となる。QP とは異なるので qp0 であり、両辺を qp で割って q+p2=1p を得る。したがって q=p2p である。

Q における接線 l3y=qxq22 である。l1l3 の交点を R(x,y) とすると pxp22=qxq22 であるから、pq より x=p+q2=1p である。これを l1 の式に代入して y=p(1p)p22=1p22 である。x=1/p より p=1/x だから、求める関係は y=112x2(x0) である。

(2)
距離を二乗して比較する。まずR(1p,1p22),P(p,p22)であるから PR2=(p+1p)2+(p2+1)2 である。整理すると PR2=(p2+1)2p2+(p2+1)2=(p2+1)3p2 である。

次に qp=2p2p=2(p2+1)p であり、法線の傾きが 1/p であることから q2p22=1p(qp)=2(p2+1)p2 である。よってPQ2=(qp)2+(q2p22)2=4(p2+1)2p2+4(p2+1)2p4 =4(p2+1)3p4 である。

したがって PRPQ(p2+1)3p24(p2+1)3p4 と同値である。p0 かつ (p2+1)3>0 なので、両辺に p4/(p2+1)3 をかけて p24 を得る。よって点 Px 座標の範囲は p2,2p である。

別解

解法2

方針

放物線上の点を、その x 座標を使ってT(t)=(t,t22)と表す。2点 T(p),T(q) における接線の交点公式を先に作ると、R の座標と距離の差がどちらも qp を因数にもつ形になり、計算を短くできる。

解答

放物線上の点をT(t)=(t,t22)と書く。T(t) における接線はy=txt22である。

P=T(p), Q=T(q) とする。P における法線の傾きは 1/p であるから、弦 PQ の傾きについてq2p22(qp)=p+q2=1p.従ってp+q=2p.(1)
2本の接線y=pxp22,y=qxq22の交点はR=(p+q2,pq2).よってxR=1p,yR=p2(p2p)=1p22.p=1/xR を代入してy=112x2(x0)を得る。

(2)
P から R への差はRP=(qp2,p(qp)2)なのでPR2=(qp)2(1+p2)4.一方QP=(qp,(qp)(p+q)2)=(qp,qpp)よりPQ2=(qp)2(1+1p2).qp なので共通因子を消すとPR2PQ21+p241+1p2(p2+1)(p24)0.従ってp2 または p2である。

総評

難度6、計算量6。接線・法線・再交点・接線同士の交点を順に追う標準的な解析幾何問題だが、文字が多く符号ミスが起きやすい。想定時間は18分程度。p0qp を明記し、法線との交点計算で qp を割る理由をはっきりさせたい。(2)では距離をそのまま比較せず二乗して、PR2, PQ2(p2+1)3 の形にそろえると不等式が一気に簡単になる。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 大阪大学 1999年度 前期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。