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大阪大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

実数xに対して,xを越えない最大の整数を[x]で表す.
am=[m] (m=1,2,3,)に対して,
数列b1,b2,b3,
b1=0k2のときam<kam+1となるmに対してbk=mと定める.

次の問いに答えよ.

(1) 数列{bk}の一般項を求めよ.

(2) すべての自然数nに対してm=1n2am+k=1nbk=n3が成り立つことを示せ.

(3) m=1n2[m]を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

数列整数場合の数 同値変形、数え上げ和の計算

方針

定義の不等式を平方して bk を決める。(2) は [m] を格子点の個数と見て二重計数し、(3) は得られた恒等式と平方和を用いる。

解答

(1) k2 に対しam<kam+1m<km+1である。これはm<k2m+1と同値だからm=k21.b1=0=121 も含めてbk=k21である。

(2) m1k,k2mを満たす整数 k の個数である。従ってm=1n2amは整数対 (k,m)1kn,k2mn2を満たすものの個数である。k を固定するとその個数はn2k2+1.一方 bk=k21 だから(n2k2+1)+bk=n2.これを k=1,,n で足すとm=1n2am+k=1nbk=n3.(3) (2)と(1)よりm=1n2m=n3k=1n(k21)=n3n(n+1)(2n+1)6+n=n(4n23n+5)6.

別解

解法2

方針

[m] が一定になる区間j2m(j+1)21ごとに和をまとめる。(3)を直接計算した後、(1)で求めた bk の和を加えて (2) の恒等式を別方向から確認する。

解答

(1) am=[m]k1 から k へ初めて増えるのはm+1=k2のときである。従ってbk=k21(k1)である。

(3)
1jn1 に対し[m]=jとなるのはj2m(j+1)212j+1 個である。最後の m=n2 では値が n なのでm=1n2[m]=j=1n1j(2j+1)+n=2j=1n1j2+j=1n1j+n=n(4n23n+5)6.(2)
(1)からk=1nbk=k=1n(k21)=n(n+1)(2n+1)6n.これと (3) の式を加えるとm=1n2am+k=1nbk=n3となり、すべての自然数 n について示された。

総評

難度6、計算量5。逆向きに定義された (bk)(am) の段差位置を表す。二重計数により(2)を(3)の公式に依存せず証明できる。 答案では小問ラベル、場合分け、等号または唯一性の根拠を明示した。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 大阪大学 1999年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。