方針
定義の不等式を平方して bk を決める。(2) は [m] を格子点の個数と見て二重計数し、(3) は得られた恒等式と平方和を用いる。
解答
(1) k≧2 に対しam<k≦am+1は⌊m⌋<k≦⌊m+1⌋である。これはm<k2≦m+1と同値だからm=k2−1.b1=0=12−1 も含めてbk=k2−1である。
(2) ⌊m⌋ は1≦k,k2≦mを満たす整数 k の個数である。従ってm=1∑n2amは整数対 (k,m) で1≦k≦n,k2≦m≦n2を満たすものの個数である。k を固定するとその個数はn2−k2+1.一方 bk=k2−1 だから(n2−k2+1)+bk=n2.これを k=1,…,n で足すとm=1∑n2am+k=1∑nbk=n3.(3) (2)と(1)よりm=1∑n2⌊m⌋=n3−k=1∑n(k2−1)=n3−6n(n+1)(2n+1)+n=6n(4n2−3n+5).
別解
解法2
方針
[m] が一定になる区間j2≦m≦(j+1)2−1ごとに和をまとめる。(3)を直接計算した後、(1)で求めた bk の和を加えて (2) の恒等式を別方向から確認する。
解答
(1) am=[m] が k−1 から k へ初めて増えるのはm+1=k2のときである。従ってbk=k2−1(k≧1)である。
(3)
1≦j≦n−1 に対し[m]=jとなるのはj2≦m≦(j+1)2−1の 2j+1 個である。最後の m=n2 では値が n なのでm=1∑n2[m]=j=1∑n−1j(2j+1)+n=2j=1∑n−1j2+j=1∑n−1j+n=6n(4n2−3n+5).(2)
(1)からk=1∑nbk=k=1∑n(k2−1)=6n(n+1)(2n+1)−n.これと (3) の式を加えるとm=1∑n2am+k=1∑nbk=n3となり、すべての自然数 n について示された。
総評
難度6、計算量5。逆向きに定義された (bk) は (am) の段差位置を表す。二重計数により(2)を(3)の公式に依存せず証明できる。 答案では小問ラベル、場合分け、等号または唯一性の根拠を明示した。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。
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出典: 大阪大学 1999年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。