方針
曲線と斜辺の交点の x 座標を r とする。面積二等分条件から r を n だけで決め、二つの回転体の体積を q の二次式と一次式として表す。
解答
曲線 y=cxn と斜辺 y=q(1−x) の交点の x 座標を r とする。すると0<r<1,crn=q(1−r).点 Q を含む領域 B の面積は∣B∣=∫0r{q(1−x)−cxn}dx=q{r−2r2−n+1r(1−r)}.三角形全体の面積は q/2 なので、二等分条件はr−2r2−n+1r(1−r)=41.(1)左辺は 0≦r≦1 で狭義増加し、端点値は0と 1/2 だから、(1)を満たす r=rn はただ一つ存在する。
(1) A を x 軸のまわりに回転するとV(A)=π∫0rc2x2ndx+π∫r1q2(1−x)2dx=πq2(1−r)2{2n+1r+31−r}.また円筒殻法によりV(B)=2π∫0rx{q(1−x)−cxn}dx=2πq{2r2−3r3−n+2(1−r)r2}.括弧内はいずれも正である。従って V(A)=V(B) を満たす正数 q はq=(1−r)2{r/(2n+1)+(1−r)/3}2{r2/2−r3/3−(1−r)r2/(n+2)}のただ一つである。
(2) (1)で定まる rn は、(1)と単調性からrn⟶rとなり、極限 r はr−2r2=41を満たす。0<r<1 よりr=1−21.上の q の式で極限をとるとn→∞limqn=(1−r)3/32(r2/2−r3/3)=(1−r)3r2(3−2r)=2−2.
別解
解法2
方針
曲線と斜辺の交点の x 座標を rn とする。面積二等分条件は rn の二次方程式になり、小さい方の解を明示できる。回転体の体積は平面領域の一次モーメントとして計算し、V(A) は q2、V(B) は q に比例することから唯一性を示す。
解答
曲線と斜辺の交点をR(r,crn)とする。このときcrn=q(1−r).領域 B の面積が三角形全体の半分 q/4 であることからq(r−2r2)−n+1crn+1=4q.交点条件を代入するとr−2r2−n+1r(1−r)=41.整理して(n−1)r2−2nr+2n+1=0.0<r<1 にある解はr=rn=n−1n−(n2+1)/2である。
(1)
A には円板法、B には円筒殻法を用いる。交点条件c=rnq(1−r)を代入してそれぞれ1変数で積分するとV(A)=πq2(1−r)2{2n+1r+31−r},V(B)=2πq{2r2−3r3−n+2(1−r)r2}.2つの波括弧内は正である。従って V(A)=V(B) を満たす正数 q はq=(1−r)2{r/(2n+1)+(1−r)/3}2{r2/2−r3/3−(1−r)r2/(n+2)}の1つだけである。
(2)
明示式からrn⟶1−21=:r.従って上の q の式で極限をとるとn→∞limqn=(1−r)3/32(r2/2−r3/3)=(1−r)3r2(3−2r)=2−2.
総評
難度9、計算量9。面積条件が交点位置 (rn) を q から切り離すことが核心である。体積等式は正の q に関する一次方程式となり唯一性が出る。 答案では小問ラベル、場合分け、等号または唯一性の根拠を明示した。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。
冊子PDFで見る阪大の積分の問題で問題集を作る
出典: 大阪大学 1999年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。