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大阪大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

数列{an}{bn}a1=2,b1=3,an+1=3an+2bn,bn+1=4an+3bn(n=1,2,3,)で定める.

(1) すべての番号nについてbn22an2=1であることを示せ.

(2) cn=2an+bnとするときcnnを用いて表せ.

(3) bnが最小となる番号nを求めよ.

(4) (3)で求めたnの値をmとするとき,
nmならばbn+1bnとなることを示せ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

数列方程式・不等式 数学的帰納法漸化式の変形、特性方程式、微分による最大最小

方針

(1) 二次形式が漸化式で不変であることを直接計算する。(2) 2an+bn が等比数列になることを見抜く。(3)(4) 不変式から bn=(cn+cn1)/2 と表し、cn の大小で単調性を判定する。

解答

(1) 漸化式を代入するとbn+122an+12=(4an+3bn)22(3an+2bn)2=bn22an2.初項ではb122a12=98=1なので、数学的帰納法によりbn22an2=1がすべての n で成り立つ。

(2) cn=2an+bnとおくとcn+1=2(3an+2bn)+(4an+3bn)=(3+22)cn.またc1=322=(3+22)1である。従ってcn=(3+22)n2.(3) (1)より(2an+bn)(bn2an)=1.すなわちbn2an=cn1なのでbn=12(cn+cn1).3+22>1 であり、cn=1 となるのは n=2 である。正数 t に対してt+1t2で、等号は t=1 のときだけだから、bn が最小となる番号はn=2である。

(4) m=2 である。n2 では cn1 かつ cn+1>cn である。関数h(t)=12(t+1t)t1 で増加するからbn+1=h(cn+1)h(cn)=bn.従って nm なら bn+1bn である。

別解

解法2(2つの固有方向による明示式)

方針

行列の2つの固有方向に対応して
cn=bn+2andn=bn2an を同時に導入する。
両方が等比数列となるため、全小問を明示式から一括して処理できる。

解答

λ=3+22とおく。このとき λ1=322 である。

(1) cn=bn+2an,dn=bn2anとおく。漸化式からcn+1=λcn,dn+1=λ1dn.初項はc1=λ1,d1=λなのでcn=λn2,dn=λ2n.特にcndn=bn22an2=1,これで(1)が示された。

(2)
上で得た明示式からcn=(3+22)n2である。

(3) bn=cn+dn2=λn2+λ2n2.正数 t について t+t12 であり、等号は t=1 のときに限る。
λ>1 だから λn2=1n=2 のときだけである。
従って bn が最小となる番号はm=2.(4)
k=n20 とおくと2(bn+1bn)=λk+1+λk1λkλk=(λ1)(λkλk1)0.従って nm なら bn+1bn である。

総評

難度6、計算量5。不変量と固有方向に相当する量 (cn) の二つを組み合わせると、閉じた形と最小値・単調性が同時に得られる。 答案では各小問の結論に至る根拠と、使用する範囲・符号条件を明記した。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。

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出典: 大阪大学 2000年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。