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大阪大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

数列{an}を初項1,公比rの等比数列とし,
数列{bn}を初項1,公比sの等比数列とする.
n項がxn=an+bn(n=1,2,3,)で与えられる数列{xn}を考える.

x2=2x4=14のとき,次の問に答えよ.

(1) rsを求めよ.ただしr>sとする.

(2) すべての自然数nについてxn+2=2xn+1+xnが成り立つことを示せ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

数列数と式 対称式の利用、漸化式の変形、解と係数の関係

方針

まずan=rn1, bn=sn1なので、x2=r+s, x4=r3+s3である。条件からr+srsを求め、r,sを2次方程式の2解として決める。(2)では、r,sが同じ方程式t2=2t+1を満たすことを使い、rn+1, sn+1をそれぞれrn,rn1およびsn,sn1で表してから加える。添字はxn=rn1+sn1であることに合わせて確認する。

解答

(1)
等比数列の初項がともに1であるから an=rn1,bn=sn1 であり、したがって xn=rn1+sn1 である。条件x2=2より r+s=2 である。またx4=14より r3+s3=14 である。ここで r3+s3=(r+s)33rs(r+s) だから 14=233rs2=86rs となる。よって rs=1 である。

したがってr,sは、和が2、積が1である2数なので、2次方程式 t22t1=0 の2つの解である。解は t=1±2 であり、r>sより r=1+2,s=12 である。

(2)
(1)よりr,sはいずれも t22t1=0 を満たす。すなわち t2=2t+1 である。これにt=rを代入してrn1を掛けると、すべての自然数nについて rn+1=2rn+rn1 である。同様に sn+1=2sn+sn1 である。

これらを加えると rn+1+sn+1=2(rn+sn)+(rn1+sn1) となる。xn=rn1+sn1であるから、左辺はxn+2、右辺は2xn+1+xnである。したがって xn+2=2xn+1+xn がすべての自然数nについて成り立つ。

別解

解法2

方針

初めに u=r+s, v=rs を対称式として決める。その後は r,s を個別に代入して漸化式を作る代わりに、2根をもつ2次式の根のべき和に対する恒等式として xn の漸化式を一度に導く。

解答

(1) u=r+s,v=rsと置く。x2=2 より u=2 であり、x4=r3+s3=u33uvだから14=86v,v=1.従って r,sz2uz+v=z22z1=0の2根である。r>s よりr=1+2,s=12.(2)
恒等式zn+12znzn1=zn1(z22z1)を使う。z=r,s はともに右辺の2次式を0にするので0=(rn+12rnrn1)+(sn+12snsn1)=xn+22xn+1xn.よってすべての自然数 n についてxn+2=2xn+1+xnが成り立つ。

総評

難度4、計算量4。和と積から2根を確定し、同じ2次方程式を根のべき和へ移す問題である。添字が1つずれるため、xn=rn1+sn1 を最後まで保つことが採点上重要となる。

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出典: 大阪大学 1997年度 前期 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。