方針
(1) は導関数 が異なる2つの実数解をもつ条件で判定する。(2)では極大点・極小点の 座標 が の2根であることを使い、和と積から直線の傾き を係数で表す。さらに を と置いて3次関数の2次項を消すと、残る1次係数が になる。定数項は縦方向の平行移動で消せるため、標準形 に移る。
解答
(1) である。3次関数 が極値をもつためには、 が異なる2つの実数解をもてばよい。したがって判別式が正であることが条件である。 より である。したがって が求める条件である。
(2) が で極大、 で極小をとるとする。このとき は の2つの解である。よって の解と見れば、 である。
2点 , を結ぶ直線の傾きは である。分子を因数分解するとしたがって である。ここでだから、 である。
次に、グラフの平行移動を考える。、すなわち と置くと、である。上で求めた から である。したがって となる。
定数項 は縦方向の平行移動で消せる。よって、 のグラフは平行移動によって のグラフに移る。
極値を結ぶ弦と標準形
別解
解法2
方針
先に と置いて三次式を の形へ移す。極値条件は 。この標準形では二つの停留点が となり,それらを結ぶ弦の傾きを直接計算すると になるため,元の係数へ戻せる。
解答
(1)
と置くと平行移動は極値の有無を変えない。導関数は だから,異なる二つの停留点をもつ条件はすなわち である。
(2)
のときと置けば,極大・極小の横座標はそれぞれ である。縦座標の差を横座標の差で割るとしたがってゆえに標準形はであり,横に ,縦に だけ平行移動すれば元のグラフになる。
総評
難度6、計算量5。目安時間は18〜24分。導関数の判別式で極値条件を出す前半は標準的である。後半は極値の座標そのものを求めるのではなく、、 を使って傾き を対称式で処理するのが効率的である。最後の平行移動では、 として2次項を消すこと、残った1次係数が と一致すること、定数項は縦移動で消せることを順に書くとよい。符号の誤りが出やすいのは と の対応である。