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大阪大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

xyz空間内に2つの立体KLがある.
どのようなaに対しても,平面z=aによる立体Kの切り口は3点
(0,0,a)(1,0,a)
(12,32,a)を頂点とする正三角形である.
また,どのようなaに対しても,
平面y=aによる立体Lの切り口は3点(0,a,0)
(0,a,23)(1,a,13)
を頂点とする正三角形である.

このとき,立体KLの共通部分の体積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安15

図形と方程式積分 座標設定体積計算面積計算

方針

立体 K は、z 方向に同じ正三角形断面をもつ柱であり、Ly 方向に同じ正三角形断面をもつ柱である。共通部分では、同じ x に対して K が許す y の長さと L が許す z の長さを掛ければ、その x における断面積になる。K の三角形では y の長さが 0x1/21/2x1 で分かれ、L の三角形では z の長さが 2(1x)/3 になるので、これを x=0 から1まで積分する。

解答

立体 K は、どの高さ z=a で切っても、xy 平面内の同じ正三角形 (0,0),(1,0),(12,32) を断面にもつ柱である。したがって K に属する点は、(x,y) がこの三角形の内部または周上にある点である。

この三角形で、x を固定したときの y の範囲を求める。0x1/2 では左辺の直線が y=3x であり、1/2x1 では右辺の直線が y=3(1x) である。したがって K が許す y 方向の長さは0x12 で 3x,12x1 で 3(1x)である。

一方、立体 L は、どの y=a で切っても、xz 平面内の三角形(0,0),(0,23),(1,13)を断面にもつ柱である。この三角形で x を固定すると、下側の直線は z=x3 であり、上側の直線は z=2x3 である。したがって L が許す z 方向の長さは 2x3x3=2(1x)3 である。

共通部分では、同じ x に対して、y の条件と z の条件は独立に決まる。よって x における断面積は「y 方向の長さ × z 方向の長さ」である。したがって求める体積 VV=01/23x2(1x)3dx+1/213(1x)2(1x)3dxである。整理するとV=01/22x(1x)dx+1/212(1x)2dxである。

それぞれ計算して01/22x(1x)dx=[x223x3]01/2=16であり、1/212(1x)2dx=[23(1x)3]1/21=112である。よって V=16+112=14 である。

別解

解法2

方針

共通部分を、K の底面となる xy 平面上の正三角形へ射影する。点 (x,y) の真上で L が許す z の長さは 2(1x)/3 である。三角形上の一次関数の平均値は重心での値に等しいことを使えば、区分積分なしで体積が求まる。

解答

Kxy 平面への射影を T とする。これは頂点(0,0),(1,0),(12,32)をもつ正三角形であり、面積はT=34である。

一方、Lxz 断面ではx3z2x3.従って、T 内の点 (x,y) を固定したとき、共通部分に含まれる z の長さは2x3x3=2(1x)3である。

共通部分は、三角形 T の各点の真上にこの長さを立てた立体である。三角形を底面とし、高さが底面上の一次関数で表される立体の体積は底面積×3頂点での高さの和3である。これは、底面を3本の中線で分け、各部分を三角錐に分解すれば得られる。

T の3頂点の x 座標は 0,1,1/2 だから、高さ2(1x)3の3頂点での値の平均は13(23+0+13)=13.従ってV=T13=3413=14.

総評

難度6、計算量5。2つの無限柱の共通部分を、x 固定の断面積に分解する空間図形問題である。想定時間は15分程度。Kz 方向、Ly 方向に伸びているため、同じ x に対して y の長さと z の長さを独立に掛けられる点が核心である。K の断面は x=1/2 で上辺が切り替わるので、積分区間を2つに分ける必要がある。図を描いて各直線の式を確認すると、体積計算は短くまとまる。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 大阪大学 1999年度 前期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。