方針
立体 は、 方向に同じ正三角形断面をもつ柱であり、 は 方向に同じ正三角形断面をもつ柱である。共通部分では、同じ に対して が許す の長さと が許す の長さを掛ければ、その における断面積になる。 の三角形では の長さが と で分かれ、 の三角形では の長さが になるので、これを から1まで積分する。
解答
立体 は、どの高さ で切っても、 平面内の同じ正三角形 を断面にもつ柱である。したがって に属する点は、 がこの三角形の内部または周上にある点である。
この三角形で、 を固定したときの の範囲を求める。 では左辺の直線が であり、 では右辺の直線が である。したがって が許す 方向の長さはである。
一方、立体 は、どの で切っても、 平面内の三角形を断面にもつ柱である。この三角形で を固定すると、下側の直線は であり、上側の直線は である。したがって が許す 方向の長さは である。
共通部分では、同じ に対して、 の条件と の条件は独立に決まる。よって における断面積は「 方向の長さ 方向の長さ」である。したがって求める体積 はである。整理するとである。
それぞれ計算してであり、である。よって である。
別解
解法2
方針
共通部分を、 の底面となる 平面上の正三角形へ射影する。点 の真上で が許す の長さは である。三角形上の一次関数の平均値は重心での値に等しいことを使えば、区分積分なしで体積が求まる。
解答
の 平面への射影を とする。これは頂点をもつ正三角形であり、面積はである。
一方、 の 断面では従って、 内の点 を固定したとき、共通部分に含まれる の長さはである。
共通部分は、三角形 の各点の真上にこの長さを立てた立体である。三角形を底面とし、高さが底面上の一次関数で表される立体の体積はである。これは、底面を3本の中線で分け、各部分を三角錐に分解すれば得られる。
の3頂点の 座標は だから、高さの3頂点での値の平均は従って
総評
難度6、計算量5。2つの無限柱の共通部分を、 固定の断面積に分解する空間図形問題である。想定時間は15分程度。 は 方向、 は 方向に伸びているため、同じ に対して の長さと の長さを独立に掛けられる点が核心である。 の断面は で上辺が切り替わるので、積分区間を2つに分ける必要がある。図を描いて各直線の式を確認すると、体積計算は短くまとまる。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。