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大阪大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

a>b>0とする.
x2+y2=a2上の点(b,a2b2)における接線とx軸との交点をPとする.
また,円の外部の点(b,c)からこの円に2本の接線を引き,接点をQRとする.
このとき,2点QRを通る直線はPを通ることを示せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式 接線・法線座標設定円の性質

方針

x2+y2=a2 の接点 (u,v) における接線は、半径ベクトル (u,v) と接線方向が垂直であることから ux+vy=a2 と表せる。まず与えられた接点での接線と x 軸の交点 P を求める。次に、外部点 (b,c) からの任意の接点 (u,v) は、その接線が (b,c) を通るため bu+cv=a2 を満たす。したがって2接点 Q,R は同じ直線 bx+cy=a2 上にあり、その直線に P が乗ることを確認する。

解答

x2+y2=a2 上の点 (u,v) を考える。接線上の点を (x,y) とすると、接線方向のベクトルは (xu,yv) であり、半径ベクトル (u,v) と垂直である。したがって u(xu)+v(yv)=0 である。(u,v) は円上の点なので u2+v2=a2 であり、接線の方程式は ux+vy=a2 となる。

いま A0=(b,a2b2) とおく。この点における接線は bx+a2b2y=a2 である。x 軸との交点では y=0 だから bx=a2 より P=(a2b,0) である。ここで b>0 なので、この値は定まる。

次に、外部の点 (b,c) から円へ引いた接線の接点を (u,v) とする。その接線の式は、上で求めた通り ux+vy=a2 である。この接線は点 (b,c) を通るので ub+vc=a2 が成り立つ。すなわち接点 (u,v) は直線 bx+cy=a2 上にある。

したがって、2つの接点 Q,R はともに bx+cy=a2 上にある。点 P=(a2/b,0) をこの直線に代入すると ba2b+c0=a2 であるから、P も同じ直線上にある。よって、2点 Q,R を通る直線は P を通る。

別解

解法2(接点条件のベクトル表示)

方針

中心を原点とするベクトルで接点条件を書く。
外部点から接点へ向かう接線と半径の直交条件だけで、
2接点が満たす一次方程式が同時に得られる。

解答

外部点 S=(b,c) の位置ベクトルを s、円上の接点 T
位置ベクトルを t とする。半径 OT と接線 ST は垂直だからt(st)=0.t=a よりst=a2.従って、外部点 S から引いたどちらの接線についても、接点の座標
(x,y)bx+cy=a2を満たす。ゆえに2接点 Q,R を通る直線はこの直線である。

一方、指定された円周上の点(b,a2b2)における接線はbx+a2b2y=a2.x 軸との交点はP=(a2b,0).この点を bx+cy=a2 へ代入すると等式が成り立つ。従ってP,Q,Rは一直線上にある。

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中4。目安は12分から15分。円の接線 ux+vy=a2 を公式として使うだけでなく、半径と接線の垂直から一度導いておくと答案が安定する。外部点からの2接点が満たす直線 bx+cy=a2 は、いわゆる接点を結ぶ直線だが、名前を使わなくても代入だけで導ける。最後に P=(a2/b,0) を代入して同一直線上にあることを示せばよい。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。

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出典: 大阪大学 2000年度 前期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。