方針
円 の接点 における接線は、半径ベクトル と接線方向が垂直であることから と表せる。まず与えられた接点での接線と 軸の交点 を求める。次に、外部点 からの任意の接点 は、その接線が を通るため を満たす。したがって2接点 は同じ直線 上にあり、その直線に が乗ることを確認する。
解答
円 上の点 を考える。接線上の点を とすると、接線方向のベクトルは であり、半径ベクトル と垂直である。したがって である。 は円上の点なので であり、接線の方程式は となる。
いま とおく。この点における接線は である。 軸との交点では だから より である。ここで なので、この値は定まる。
次に、外部の点 から円へ引いた接線の接点を とする。その接線の式は、上で求めた通り である。この接線は点 を通るので が成り立つ。すなわち接点 は直線 上にある。
したがって、2つの接点 はともに 上にある。点 をこの直線に代入すると であるから、 も同じ直線上にある。よって、2点 を通る直線は を通る。
別解
解法2(接点条件のベクトル表示)
方針
中心を原点とするベクトルで接点条件を書く。
外部点から接点へ向かう接線と半径の直交条件だけで、
2接点が満たす一次方程式が同時に得られる。
解答
外部点 の位置ベクトルを 、円上の接点 の
位置ベクトルを とする。半径 と接線 は垂直だから より従って、外部点 から引いたどちらの接線についても、接点の座標
はを満たす。ゆえに2接点 を通る直線はこの直線である。
一方、指定された円周上の点における接線は 軸との交点はこの点を へ代入すると等式が成り立つ。従っては一直線上にある。
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中4。目安は12分から15分。円の接線 を公式として使うだけでなく、半径と接線の垂直から一度導いておくと答案が安定する。外部点からの2接点が満たす直線 は、いわゆる接点を結ぶ直線だが、名前を使わなくても代入だけで導ける。最後に を代入して同一直線上にあることを示せばよい。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。