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大阪大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

関数f(x)=x2+3x1を考える.0x2の範囲で,関数g(x)=0xf(t)dt+x2f(t)dtの最大値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

積分関数 絶対値の処理、面積計算微分による最大最小

方針

累積積分 F(x)=0xf(t)dt を置くと、もう一方の積分は全体の積分から F(x) を引いたものになる。まず f の絶対値を x=1 で分け、F(x) を区間ごとに求める。全体の積分が1なので g(x)=F(x)+1F(x) であり、F(x)[0,1] にあるときは g=1、負になると g=12F で増える。したがって F の最小値を丁寧に調べればよい。

解答

F(x)=0xf(t)dt とおく。このとき x2f(t)dt=02f(t)dtF(x) である。

まず f(x) を区間ごとに書く。0x1 では x1=1x なので f(x)=x2+3(1x)=12x である。したがって F(x)=0x(12t)dt=xx2(0x1) である。

次に 1x2 では x1=x1 なので f(x)=x2+3(x1)=4x5 である。さらに F(1)=11=0 だからF(x)=F(1)+1x(4t5)dt=[2t25t]1x=2x25x+3(1x2)である。特に 02f(t)dt=F(2)=1 であるから g(x)=F(x)+1F(x) となる。

ここで F(x) の値域を調べる。0x1 では F(x)=xx2=x(1x) なので 0F(x)14 である。1x2 では F(x)=2x25x+3 であり、これは上に開く2次関数である。頂点は x=54 で、その値はF(54)=22516554+3=258254+3=18である。また F(1)=0F(2)=1 だから、この区間での最大値は1である。

以上より、0x2 において 18F(x)1 である。0F(x)1 のときは g(x)=F(x)+1F(x)=1 である。一方、F(x)<0 のときは g(x)=F(x)+1F(x)=12F(x) である。したがって g(x)F(x) が最小になるとき最大となり、maxg(x)=12(18)=54 である。この最大値は x=5/4 のときに実現する。

別解

解法2(符号区間を直接分ける方法)

方針

2つの積分を区間ごとに直接書き、累積積分が負になる区間だけを抽出する。
u+1u0u1 なら1、u<0 なら
12u であるため、負の区間の二次式を平方完成すればよい。

解答

F(x)=0xf(t)dtとおく。絶対値を x=1 で分けて積分するとF(x)={xx20x1,2x25x+31x2.また F(2)=1 なのでg(x)=F(x)+1F(x).0x1 では 0F(x)1/4 だから g(x)=1 である。
1x2 ではF(x)=(x1)(2x3).従って 1<x<3/2 でだけ F(x)<0 となり、この区間ではg(x)=12F(x).ここでF(x)=2(x54)218だからg(x)=544(x54)2.よって最大値は x=5/4 のときの54である。

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中5。目安は15分から18分。絶対値付き積分を2つ別々に処理するのではなく、累積積分 F(x) と全体積分 F(2)=1g(x)=F(x)+1F(x) に直すのが要点である。最大値は F の最大値ではなく、F が負に沈む最小値で決まる。1x2 の2次関数の頂点 x=5/4 と、端点 F(2)=1 の確認を両方書くと、値域の議論が明確になる。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。

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出典: 大阪大学 2000年度 前期 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。