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大阪大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

自然数nに対しfn(x)=xne1xan=01fn(x)dxとする。

(1) 0x10fn(x)1を示し、0<an<1を示せ。
(2) a1と、n>1におけるan,an1の漸化式を求めよ。
(3) ann!=e(1+11!++1n!)を示せ。
(4) どの自然数nについてもn!eが整数でないことを示せ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

積分数列指数・対数整数 部分積分、定積分評価漸化式の変形、背理法

方針

微分で被積分関数を評価し、部分積分で漸化式を作る。漸化式を階乗で割って和をとり、最後は0<an<1を使う。

解答

(1)
0<x1fn(x)=xn1e1x(nx)0であるから、fn[0,1]で単調増加する。fn(0)=0fn(1)=1より0fn(x)1.さらに(0,1)では0<fn(x)<1なので、区間の長さが1であることから0<an=01fn(x)dx<1.(2)
直接積分してa1=01xe1xdx=e2.またn>1について部分積分するとan=[xne1x]01+n01xn1e1xdx=nan11.(3)
前式をn!で割るとann!=an1(n1)!1n!.これをnから2まで繰り返し、a1=e2を用いればann!=e2j=2n1j!=e(1+11!+12!++1n!).(4)
(3)を変形するとn!e=n!(1+11!++1n!)+an.右辺第1項は整数であり、(1)より0<an<1である。従ってn!eは整数と整数の間にあり、整数ではない。

別解

解法2

方針

(1)logxx1 を使って被積分関数を直接1以下に抑える。(3)では漸化式を反復する代わりに、微分すると fn(x) になる多項式付き指数関数を構成し、定積分を一度で評価する。

解答

(1)
0<x1 ではlogxx1.従ってlogfn(x)=nlogx+1xn(x1)+1x=(n1)(x1)0.よって 0fn(x)1 であり、内部では正で、恒等的に1ではないから0<an<1.(2)a1=01xe1xdx=e2.また n>1 で部分積分するとan=nan11.(3)Pn(x)=n!j=0nxjj!と置く。このときPn(x)Pn(x)=xnだからddx{e1xPn(x)}=xne1x=fn(x).よってan=ePn(0)Pn(1)=n!{ej=0n1j!}.すなわちann!=e(1+11!++1n!).(4)
上式よりn!e=n!j=0n1j!+an.第1項は整数で、0<an<1 だから n!e は整数ではない。

総評

難度6、計算量6。積分漸化式による方法に加え、微分で fn を作る多項式を構成した。最後は 0<an<1 が整数部分と小数部分を分けるために必要で、単なる正値だけでは不十分である。

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出典: 大阪大学 1997年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。