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大阪大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

座標平面上の4点A(1,0),B(2,0),C(2,8),D(1,8)を頂点とする長方形をRとする.
また0<t<4に対し,原点O(0,0),点E(4,0),および点P(t,8t2t2)
3点を頂点とする三角形をT(t)とする.

(1) Rの内部とT(t)の内部との共通部分の面積f(t)を求めよ.

(2) t0<t<4の範囲で動くとき,f(t)を最大にするtの値と,そのときの最大値を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

図形と方程式積分関数 面積計算、場合分け、微分による最大最小

方針

P の高さを h=8t2t2=2t(4t) とおくと、三角形 T(t) の上側の境界は、0xt では直線 OPtx4 では直線 PE で与えられる。長方形 R1x2 の縦長領域なので、t が1と2をまたぐ位置によって、積分すべき上端の式が変わる。したがって 0<t11t22t<4 に分け、各区間で面積を一次式または二次式として求める。最大値は3つの式をそれぞれ調べ、中央の二次関数の頂点が範囲内に入るかを確認する。

解答

(1)

Py 座標を h=8t2t2=2t(4t) とおく。0<t<4 なので h>0 である。直線 OP の方程式は y=htx=(82t)x であり、直線 PE の方程式は y=h4t(4x)=2t(4x) である。長方形 R では 1x2 であり、また h8 だから、三角形の上端までの高さを積分すれば共通部分の面積が得られる。

まず 0<t1 のとき、1x2 はすべて xt にあるので、上端は直線 PE である。したがって f(t)=122t(4x)dx=2t[4xx22]12=5t である。

次に 1t2 のとき、1xt では直線 OPtx2 では直線 PE が上端になる。よって f(t)=1t(82t)xdx+t22t(4x)dx である。各項を計算すると 1t(82t)xdx=(4t)(t21) かつ t22t(4x)dx=2t(64t+t22)=12t8t2+t3 であるから f(t)=4t2+13t4 となる。

最後に 2t<4 のとき、1x2 はすべて xt にあるので、上端は直線 OP である。したがって f(t)=12(82t)xdx=(82t)[x22]12=123t である。

以上よりf(t)={5t(0<t1),4t2+13t4(1t2),123t(2t<4)である。

(2) 0<t1 では f(t)=5t だから、この範囲での最大値は t=1 のときの 5 である。2t<4 では f(t)=123t だから、この範囲での最大値は t=2 のときの 6 である。

中央の範囲では f(t)=4t2+13t4 であり、これは上に凸の二次関数である。頂点は t=138 で、これは 1t2 に含まれる。このときf(138)=416964+131384=10516である。105/16>6>5 なので、全体での最大値は 10516 であり、それを与える tt=138 である。

別解

解法2(台形の面積だけで求める)

方針

積分を使わず、長方形 1x2 の中にできる台形の左右の高さを読む。点 P の位置が長方形の左・内部・右のどこにあるかに応じて3場合に分け、中央の場合だけ2つの台形に分割する。得られた二次式は平方完成して最大値を求める。

解答

(1)

P の高さをh=8t2t2=2t(4t)とおく。辺 OP 上の高さは (82t)x、辺 PE 上の高さは 2t(4x) である。

0<t1 では、x=1,2 における高さはそれぞれ 6t,4t である。従って共通部分は幅1の台形で、f(t)=6t+4t2=5t.1t2 では、x=1,t,2 における高さは順に82t,h,4tである。x=t で2つの台形に分けるとf(t)=(82t)+h2(t1)+h+4t2(2t)=4t2+13t4.2t<4 では、x=1,2 における高さはそれぞれ 82t,164t だからf(t)=(82t)+(164t)2=123t.よってf(t)={5t(0<t1),4t2+13t4(1t2),123t(2t<4).(2)

中央の式を平方完成すると4t2+13t4=4(t138)2+10516.13/8 は区間 [1,2] に含まれる。他の2区間の最大値はそれぞれ 5,6 であり、10516>6>5だから、求める値はt=138,maxf(t)=10516.

総評

三角形と縦長長方形の共通部分を、縦方向の切り口または台形の面積で求める問題。難度は標準上位、計算量は中程度で、目安時間は20〜24分。得点の中心は、三角形の上端が OPPE のどちらで与えられるかを t=1,2 で正しく分けることである。h=8t2t2 は常に8以下なので、長方形の上辺 y=8 で切られる心配がない点も確認しておくと答案が安定する。最大値では端点候補 t=1,2 と中央の頂点 t=13/8 を比較する必要があり、中央の式だけで結論しないことが大切である。

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出典: 大阪大学 2001年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。