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大阪大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

楕円x2a2+y2b2=1(a>b>0)上に点 P をとる。ただし、P は第2象限にあるとする。点 P における楕円の接線を l とし、原点 O を通り l に平行な直線を m とする。直線 m と楕円との交点のうち、第1象限にあるものを A とする。点 P を通り m に垂直な直線が m と交わる点を B とする。また、この楕円の焦点で x 座標が正であるものを F とする。点 F と点 P を結ぶ直線が m と交わる点を C とする。次の問いに答えよ。

(1) OAPB=ab であることを示せ。

(2) PC=a であることを示せ。

注(改題)  原典の(1)は OPPB=ab と記載されているが、一般の楕円では成立しないため、OAPB=ab に訂正した。

難易度8/ 10計算量7/ 10目安35

図形と方程式ベクトル 座標設定接線・法線内積の利用三角比の利用

方針

P=(acosθ,bsinθ) と第2象限に置く。接線方向に平行な m と楕円の交点 A を媒介変数で求め、m に垂直な方向への射影から PB を求める。(2)は焦点距離 PF=a+ecosθ と、直線 FP を内分する比を求める。

解答

(1) 0<θ<π/2 としてP=(acosθ,bsinθ)とおく。P における接線の方向ベクトルはd=(asinθ,bcosθ)である。従って m の第1象限向きの方向は d=(asinθ,bcosθ) であり、この点は楕円上にもある。よってA=(asinθ,bcosθ),OA=a2sin2θ+b2cos2θ.PB は点 P と直線 m の距離である。直線 m に垂直なベクトルとしてn=(bcosθ,asinθ)をとる。この長さはn=b2cos2θ+a2sin2θ=OAである。したがって、OPn 方向への射影の長さを求めるとPB=OPnn=abcos2θabsin2θOA=abOA.従ってOAPB=ab.(2) e=a2b2 とすれば F=(e,0) である。まずPF2=(acosθe)2+b2sin2θ=(a+ecosθ)2だからPF=a+ecosθ.直線 FP 上でC=P+μ(FP),μ=aa+ecosθとおく。このときPC=μPF=a.あとは Cm 上にあることを確かめればよい。C=(X,Y) とすると、m の方向 (asinθ,bcosθ) との平行条件はbcosθXasinθY=0である。上の C を代入した左辺はa+μ(a+ecosθ)=0となる。従って Cm であり、実際に PC=a である。

別解

解法2(直線の標準形で計算する)

方針

第2象限の点を P=(acosθ,bsinθ) とおく。接線に平行な直線 m を標準形で書き、点と直線の距離公式から(1)を示す。(2)では焦点距離 PF を求め、P から F へ距離 a だけ進んだ点が m 上にあることを代入で確認する。

解答

(1)

0<θ<π/2 としてP=(acosθ,bsinθ)とおく。P における接線はcosθax+sinθby=1だから、これに平行で原点を通る mbcosθx+asinθy=0.第1象限の楕円との交点はA=(asinθ,bcosθ)である。従ってOA=a2sin2θ+b2cos2θ.点と直線の距離公式からPB=(bcosθ)(acosθ)+(asinθ)(bsinθ)b2cos2θ+a2sin2θ=abOA.よってOAPB=ab.(2)e=a2b2 とおけば F=(e,0) である。直接計算するとPF2=(acosθe)2+b2sin2θ=(a+ecosθ)2,よってPF=a+ecosθ.線分 PF 上にC=P+λ(FP),λ=aa+ecosθと点をとる。このとき PC=λPF=a である。

あとは Cm を確認する。m の左辺を L(x,y) と書くとL(P)=ab,L(FP)=b(a+ecosθ).従ってL(C)=abaa+ecosθb(a+ecosθ)=0.よって C は問題で定めた交点であり、PC=a.

総評

難度8、計算量7。想定時間は35分程度。原文の OPPB は一般には成り立たず、定義された点 A を用いる OAPB が整合するため原文データも訂正した。(2)では候補点を距離比から作り、それが m 上にあることまで確認する。

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出典: 大阪大学 2001年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。