方針
直径の両端なので 、また は を に内分するので、内分公式から と表す。すると は の一次式になる。 であるため、 の軌跡は中心が固定ベクトル、半径が の係数の絶対値である円になる。最後は点 とこの中心の距離を半径と比較する。
解答
(1) は円 の直径の両端であり、 だから である。
また、 は線分 を に内分する点である。すなわち であるから、内分公式よりである。したがってである。
(2) であるから、(1) よりである。整理するととなる。
点 は円 の周上を動くので である。また だから である。したがって の位置ベクトル は、固定点 を中心として、半径 の円を描く。よって は円であり、である。
(3) 点 の位置ベクトルは である。 なので、 と の中心との距離はである。
点 が円 の内部に含まれるための必要十分条件は、この距離が半径より小さいことである。すなわち である。
この絶対値不等式は と同値である。右側の不等式から すなわち を得る。左側の不等式から すなわち より を得る。
よって求める範囲は である。
別解
解法2
方針
回転しても一般性を失わないので と置き、
とする。内分公式から 、
さらに の座標を求めると、固定中心に対する円の媒介表示が得られる。
(3) は中心と の距離を半径と比較する。
解答
と置く。
(1)
だからよって(2)したがって座標ではゆえに中心の位置ベクトルと半径は(3)
中心と の距離は である。
内部に含む条件は両側不等式を解いて
総評
難度は10段階中5、計算量は4。目安時間は14分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。
内分比の向きを確認し、円の内部なので中心距離と半径の不等号は厳密不等号にする。
採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。