方針
半径ベクトル 、、 はすべて同じ長さで、和が0である。 の両辺を2乗すると が決まり、同じ操作を巡回的に行えば3組の内積がすべて になる。これは中心角がすべて であることを意味するので、対応する弦 がすべて等しい。
解答
円の半径を とし、とおく。3点 は円周上にあるから である。また条件より である。
まず の両辺の大きさの2乗を比べると である。左辺を展開して だから となる。したがって である。同様に、 からも得られる。
よって であるから である。同じ理由で である。
同じ円で中心角が等しい弦の長さは等しいので である。したがって三角形 は正三角形である。
別解
解法2(単位円上の複素数)
方針
円を単位円へ正規化し、3点を絶対値1の複素数で表す。
1点の複素数で全体を割ると、絶対値1の2数 が
を満たす。絶対値を取って実部を決め、3点の偏角差を求める。
解答
円の半径を とし、平行移動と相似変換により 、
としてよい。点 に対応する複素数を
とすると なのでとおけば従って であり、 からよって である。さらに だから はもう一方の符号をもつ。従って
の偏角は、順序を除けばである。3つの中心角はすべて なので、対応する弦は等しく、ゆえに は正三角形である。
総評
難度は10段階中4、計算量は10段階中3。目安は8分から10分。半径ベクトルの長さが等しいことと、和が0であることを内積に翻訳するだけで中心角が決まる。得点上は、 を2乗して内積を出す過程を省かないこと、中心角 から弦の長さが等しいと結ぶことが重要である。重心と外心が一致する三角形という見方もあるが、答案では内積計算を添えると最も安全である。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。