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大阪大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験(数学理系)理系(後期)数学 第4問

xyz 空間内の6点P1(0,0,0),P2(1,0,0),P3(12,32,0),Q1(0,0,1),Q2(1,0,1),Q3(12,32,1)を考える.

今,点 P が時刻0に P1 を出発して正三角形 P1P2P3 の周上を一定の速さ1で進み,P2, P3 を回って P1 に戻ってくる.また,点 Q が時刻0に Q2 を出発して正三角形 Q2Q3Q1 の周上を P と同じ速さで進み,Q3, Q1 を回って Q2 に戻ってくる.このとき線分 PQ が動くことによってできる面と三角形 P1P2P3,三角形 Q2Q3Q1 で囲まれる立体を K とする.

(1) 0a1 とする.時刻 t0t1)における線分 PQ と平面 z=a の交点の座標を求めよ.

(2) 平面 z=a0a1)による K の切り口の面積を求めよ.

(3) K の体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

ベクトル積分図形と方程式 座標設定面積計算体積計算ベクトル成分計算

方針

(1) は最初の1辺を動く P,Q を時刻 t で座標表示し、線分を高さ比 a で内分する。(2)は時刻0,1,2に対応する3点が切り口の頂点になるので行列式で面積を求める。(3)は高さ a で積分する。

解答

(1) 0t1 ではP=(t,0,0),Q=(1t2,32t,1).線分 PQ 上で高さが a の点は (1a)P+aQ だから(a+t(13a2),32at,a).(2) 1周の3つの辺について同様に考えると、切り口は次の3点を頂点とする三角形である。R0=(a,0),R1=(1a2,32a),R2=(1a2,32(1a)).2本の辺ベクトルの行列式から面積 A(a)A(a)=12det(R0R1,R0R2)=34(13a+3a2).(3) よって体積はV=01A(a)da=3401(13a+3a2)da=38.高さ a の三角形切り口

別解

解法2

方針

高さ a の点は下の点と上の点のアフィン結合 (1a)P+aQ である。上の三角形は下の三角形を頂点一つ分だけ巡回置換した配置なので,切り口を与える平面変換の行列式から面積比を一度に求める。

解答

(1)
下の平面でP1=(0,0),P2=(1,0),P3=(12,32)とする。最初の1秒ではP=(t,0),Q=(1t2,32t).高さ a の点は (1a)P+aQ だから(a+t(13a2),32at, a).\newpage
\brackethead{切り口の三頂点と面積}
(2)
三辺の切替時刻から,切り口の三頂点はR0=(a,0),R1=(1a2,32a),R2=(1a2,32(1a)).基準三角形の二辺を列とする行列に対し,高さ a の変換は巡回置換とのアフィン結合になる。その面積倍率,すなわち行列式は13a+3a2.元の正三角形の面積は 3/4 だからA(a)=34(13a+3a2).(3)
よってV=01A(a)da=34[a32a2+a3]01=38.

総評

難度7、計算量7。想定時間は30分程度で、難問として後回しも合理的である。切り口の境界を連続的に追う代わりに、3辺の切替時刻に得られる3頂点を求めるのが核心である。面積式は a=0,1 で元の正三角形の面積 3/4 に戻ることを検算に使える。

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出典: 大阪大学 2004年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。