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大阪大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

n7 を満たす整数 n に対し,1つのさいころを投げる試行を n 回繰り返す.
2kn を満たす整数 k に対し,
「同じ目が出るどの2つの試行も k 以上離れている」という事象の確率を pk とする.
ただし i 番目と j 番目の試行は ij だけ離れているという.

(1) p2 を求めよ.

(2) k3 のとき pk を求めよ.

(3) 同じ目が続くことはなく,しかも同じ目が出る試行の組で
ちょうど2だけ離れたものが少なくとも1組存在する確率を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安17

確率場合の数 数え上げ、余事象、状態分類

方針

条件は「同じ目が近くに再出現しない」というものなので、各回で直前 k1 回に出た目を禁止する数え上げにする。(1) の k=2 は直前と同じ目が出ないだけである。(2) では 3k6 のとき、最初の k 回はすべて異なり、その後は直前 k1 個以外から選ぶ。k7 では7回の中に同じ目が必ず現れ、その距離は6以下なので不可能。(3) は「連続同目なし」から「距離2の同目もなし」を引く余事象的な差で求める。

解答

(1) k=2 の条件は、同じ目が出る2回の試行が少なくとも2だけ離れているということである。これは、隣り合う2回で同じ目が出ないことと同値である。

1回目は6通りであり、2回目以降は直前の目と異なる5通りを選べばよい。したがって条件を満たす出方は 65n1 通りである。全事象は 6n 通りなので p2=65n16n=(56)n1 である。

(2) まず 3k6 とする。このとき、最初の k 回に同じ目が2回出ると、その2回の距離は高々 k1 であり条件に反する。したがって最初の k 回はすべて異なる必要がある。

最初の k 回の選び方は 654(7k) 通りである。k+1 回目以降は、直前の k1 回に出た目を選ぶことができない。条件がここまで守られていれば、この直前 k1 回の目はすべて異なるので、禁止される目は k1 種類である。したがって各回で選べる目は 6(k1)=7k 通りである。k+1 回目から n 回目までは nk 回あるので、pk=654(7k)(7k)nk6n(3k6)である。

この式は、従来の書き方では 65(8k)(7k)nk+16n とまとめても同じである。

次に k7 とする。最初の7回の試行を考えると、さいころの目は6種類しかないから、同じ目が少なくとも2回出る。その2回の距離は最大でも6である。ところが k7 では、同じ目が出る2回は少なくとも k だけ離れていなければならないので不可能である。よって pk=0(7kn) である。

(3) 求める事象は、まず「同じ目が続くことはない」という条件を満たし、さらに「距離2で同じ目が出る組が少なくとも1組ある」というものである。

「同じ目が続くことはない」確率は p2 である。一方、その中で「距離2で同じ目が出る組もない」ことは、同じ目が出るどの2回も少なくとも3だけ離れていること、すなわち k=3 の条件である。したがって求める確率は p2p3 である。

(1) , (2) よりp2=65n16n,p3=654n26nなので、求める確率は 65n1654n26n である。

別解

解法2

方針

条件を満たす長さ m の列の個数を Nm とする。
最初の k 項は相異なり、その後は直前 k1 個以外の目を選ぶので
Nm=(7k)Nm1 となる。これで pk を一括して求め、
(3) は k=2k=3 の事象の差として処理する。

解答

(1)
隣接する目だけを異ならせればよいのでp2=65n16n=(56)n1.(2)
3k6 とする。最初の k 回はすべて異なるからNk=654(7k).その後は直前 k1 種類を避け、各回 7k 通りなのでpk=654(7k)(7k)nk6n.k7 では最初の7回で同じ目が距離6以下に現れるためpk=0.(3)
隣接一致がない事象から、距離2の一致もない事象を除けばよい。
したがってp2p3=65n1654n26n.

総評

難度は10段階中6、計算量は6。目安時間は17分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。

k=6 ではその後の選択肢が1通り、k7 では鳩の巣原理により0となる境目を明記する。

採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。

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出典: 大阪大学 2002年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。