方針
条件は「同じ目が近くに再出現しない」というものなので、各回で直前 回に出た目を禁止する数え上げにする。(1) の は直前と同じ目が出ないだけである。(2) では のとき、最初の 回はすべて異なり、その後は直前 個以外から選ぶ。 では7回の中に同じ目が必ず現れ、その距離は6以下なので不可能。(3) は「連続同目なし」から「距離2の同目もなし」を引く余事象的な差で求める。
解答
(1) の条件は、同じ目が出る2回の試行が少なくとも2だけ離れているということである。これは、隣り合う2回で同じ目が出ないことと同値である。
1回目は6通りであり、2回目以降は直前の目と異なる5通りを選べばよい。したがって条件を満たす出方は 通りである。全事象は 通りなので である。
(2) まず とする。このとき、最初の 回に同じ目が2回出ると、その2回の距離は高々 であり条件に反する。したがって最初の 回はすべて異なる必要がある。
最初の 回の選び方は 通りである。 回目以降は、直前の 回に出た目を選ぶことができない。条件がここまで守られていれば、この直前 回の目はすべて異なるので、禁止される目は 種類である。したがって各回で選べる目は 通りである。 回目から 回目までは 回あるので、である。
この式は、従来の書き方では とまとめても同じである。
次に とする。最初の7回の試行を考えると、さいころの目は6種類しかないから、同じ目が少なくとも2回出る。その2回の距離は最大でも6である。ところが では、同じ目が出る2回は少なくとも だけ離れていなければならないので不可能である。よって である。
(3) 求める事象は、まず「同じ目が続くことはない」という条件を満たし、さらに「距離2で同じ目が出る組が少なくとも1組ある」というものである。
「同じ目が続くことはない」確率は である。一方、その中で「距離2で同じ目が出る組もない」ことは、同じ目が出るどの2回も少なくとも3だけ離れていること、すなわち の条件である。したがって求める確率は である。
(1) , (2) よりなので、求める確率は である。
別解
解法2
方針
条件を満たす長さ の列の個数を とする。
最初の 項は相異なり、その後は直前 個以外の目を選ぶので
となる。これで を一括して求め、
(3) は と の事象の差として処理する。
解答
(1)
隣接する目だけを異ならせればよいので(2)
とする。最初の 回はすべて異なるからその後は直前 種類を避け、各回 通りなので では最初の7回で同じ目が距離6以下に現れるため(3)
隣接一致がない事象から、距離2の一致もない事象を除けばよい。
したがって
総評
難度は10段階中6、計算量は6。目安時間は17分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。
ではその後の選択肢が1通り、 では鳩の巣原理により0となる境目を明記する。
採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。