方針
極大が一つなら列はそこまで増加し、その後減少する。(2)では二つの極大の順序を固定し、間の最小値 を谷として、各カードを左外側・下降部・上昇部・右外側のどこへ入れるか数える。各部で順序は単調性により一意に決まる。
解答
(1) の左側は増加順、右側は減少順でなければ、途中に別の極大が生じる。逆にこの形なら極大は だけである。残る 枚を左側に置くか右側に置くかを選べば順序は一意だから通りである。
(2) まず左から の順に現れる場合を数える。列はという形である。各カードをどの単調部分に入れるか決めれば、その部分での順序は一意に決まる。
は二つの極大の外側にしか置けず各2通り、 は四つの部分のどこにも置けて各4通り、 は から への上昇部か右外側の2通りである。したがって固定した順序では通りである。二つの極大の順序は2通りあるので通りである。
(3) (2)を について足すとしたがって0でない有限値に収束するのは のときであり
別解
解法2(谷の値を下げる漸化式)
方針
(1) は頂点の左右へカードを振り分ける。(2) では最小値が の並べ方を とし、まず を数える。谷を1段下げるごとに、新しく中間値となるカードの配置先が2通りから4通りへ増えるので、個数が2倍になる。
解答
(1)
より左は増加、右は減少でなければ別の極大が生じる。残る 枚を左右のどちらへ置くかを選べば各側の順序は一意なので通りである。
(2)
条件を満たし、2つの極大にはさまれた最小値が である並べ方の数を とする。
まず とする。 は2つの極大の外側の左右どちらか、 は に接続する2本の単調部分のどちらかへ置く。さらに と の左右順が2通りある。各部分内の順序は一意だから谷の役割を から へ1段下げると、 がもっていた外側2部分の選択はなくなる一方、 は4つの単調部分へ置けるようになる。他のカードの選択肢は変わらないので、全体は 倍になる。したがってこれを繰り返すと(3)したがって0でない有限値へ収束するのはのときで、その極限はである。
総評
難度8、計算量6。想定時間は30分程度。(2)では極大の間が「下降して最小kを通り、上昇する」形に一意化されることが核心である。値の範囲ごとに配置可能な部分が2,4,2個となる理由を明記し、最後に極大の左右順の2倍を忘れない。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を独立に確認する。図は条件の役割と解法の流れを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。