方針
(1) は 個の因子から各 を選ぶ位置の分け方を数える。(2)では純粋な 以外の項は少なくとも2種類の文字を含むため、各正の指数は 未満である。その係数の分子 だけが素因数 を含むことから整除性を示す。(3)は (2) に全ての を代入し、 と が互いに素であることを使う。
解答
(1) 個の因子から、 を選ぶ位置を 個、続いて を選ぶ位置を 個というように選ぶ。したがって係数はである。ただし とする。
(2) 展開に現れる項のうち、1種類の文字だけを選んでできる項は であり、いずれも係数は1である。したがって問題の差に残る各単項式は少なくとも2種類の文字を含む。
そのような項では、 である指数は全て 未満である。(1)の係数において、分子は素因数 を1個含むが、各 は素因数 を含まない。係数は整数だから、この係数は で割り切れる。よって差に含まれる全ての項の係数が で割り切れ、差全体も で割り切れる。
(3) (2)で とするとは で割り切れる。すなわち は で割り切れる。 は素数で は で割り切れないから、 と は互いに素である。したがって が で割り切れる。
総評
難度6、計算量5。想定時間は18分程度。(1)の多項展開係数を組合せの積として説明し、階乗表示まで導くことが出発点。(2)では「純粋な 乗項を引いた後に残る項は少なくとも2種類の文字を含む」ため、分母の階乗に が現れないと明示するのが採点上重要である。(3)は有名定理の名前だけで済ませず、(2)に1を代入して同じ結論を問題内で証明する。最後に から積の一方を消去する根拠も書きたい。